萌えるゴミ
今日から県高校総体が始まりました。そう、3年前に記事にしましたね、あの謎の開会式が行われたわけです。3年前までは、私は笛吹き係としてその県高校総ヲタ(?)たちの堂々たる行進を指揮していたんですが、最近はヲタ卒業ということでしょうか、居残り組に定着いたしました。
で、居残り組は何をするかといいますと…なにしろですねえ、生徒も先生もスポーツマンとオタクは出払っているわけでして、まあ残っているのは勉強が得意なやつらかワルくらいですからね、あんまり授業をする雰囲気ではないんですね。で、しかたなくというか、いや、ここぞとばかりに、その日は全校奉仕というのをやるんです。街に出てゴミ拾いをするんですよ。いいことです。ただ、ちっとも「全校」ではないのは気になりますが(笑)。
私も生徒たちと7キロくらい歩きましたよ。ふだん接することのない生徒と話しながら、ふだん歩かない路地を行くのもまたオツなものですね。で、生徒たちは燃えるゴミ係と燃えないゴミ係に分かれて、それぞれ袋いっぱいにゴミを集めるんですね。けっこう楽しそうです。毎日奉仕でもいいよ、という生徒も多数います。なるほど。
というわけで、生徒たちはとってもよく働いてくれました。私も…と言いたいところですが、どうも途中から私の目的は微妙に変ってるんですね。「燃えるゴミ」担当であった私の視線は「萌えるゴミ」に向かっているんです。すんません。
こうなるとほとんどその渉猟のスタイルは「発掘」に近くなってきます。考古学ですね。もともと私の学校がある街は「レトロ」を売りにしているくらいでして、もう街自体が巨大な遺跡と化しているんですけれど、ちょっと渋い路地なんかまさに遺物の宝庫でありまして、これはいったいいつの時代のゴミだ?というものが大量に発見されるんですね。
戦前の紡績機械の部品と思われるものやら、昭和33年の市役所新庁舎完成記念の灰皿など、燃えないけれど萌えるゴミをたくさん発掘しましたが、なんと言っても今日の一萌えはこれですね!
由美かおるのアース渦巻看板。まあ、これは全国的にあまりにも有名な遺物であります。しかし、その発見された状態がよかった。まさに発掘だったんです。どこかの壁にかかっていたんではない。畑に半分埋まってたんですよ。由美さんの足だけ出てた。
で、土を払って発掘したんですけど、いざ持ち帰ろうかと思ったら、生徒が「これゴミじゃないんじゃないですか?」って言うんですよ。たしかに、なんで、こういう状態で畑に半分埋まってたんだろう。そこに放置されていたにしては不自然です。そう思ったら、これはなんかの目的のために「設置」されていたのではないか、という気持ちになってきたんですよ。それでですね、結局埋め戻ししました(笑)。発掘調査の基本ですよ。
それにしてもゴミとお宝の関係というのは面白いですね。ある一定の時間が経つと、無価値なゴミが有価値な宝物になる可能性があるわけですからね。江戸時代の割れた茶碗のかけらなんて、もう完全に考古学の対象です。由美かおるもあと数十年、いや数百年ああやって畑に埋もれていれば、大変な発見の対象になるかもしれませんね。平成時代の日本人は、この昭和時代の看板をいかなる目的で使用していたのかって(笑)。
ゴミをやたら拾って、ゴミのレッテルを貼ることは、もしかすると反文化的活動なのかもしれません。とすると、ウチのゴミももうしばらしく放置した方がいいかも。なんちゃって。
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