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2007.05.27

『アルビノーニ オーボエ協奏曲集』 ロブソン&レイサム(オーボエ) スタンデイジ指揮コレギウム・ムジクム90

ALBINONI: Oboe Concertos
Anthony Robson, oboe / Catherine Latham, oboe
Collegium Musicum 90(Simon Standage, conductor)
Chan0579 昨日は歌謡曲三昧でしたが、今日は打って変わってバロック世界にドップリでした。
 私の所属するカメラータ・ムジカーレという古楽器団体の秋のコンサートへ向けての第1回練習が八王子で行なわれました。今年のプログラムもなかなか魅力的ですね。チマローザは私にとっても初体験。この曲を古楽器で演奏するというのは、もしかして世界初?
 さて、私はヴァイオリン&ヴィオラ担当でして、合奏部のメンバーとして休みなく全曲に参加することが多いのですが、今回は1曲だけ降り番があります。それがアルビノーニの2本のオーボエのための協奏曲でして、練習場所の御主人お手製のスパゲティーなどをいただきながら、ゆっくりその練習を聴かせていただきました。
 いや、ほんと初めての練習とは思えないほど完成度が高く驚いてしまったのですが、それにしてもこの曲をこうして間近に聴く機会を得るなんて、昔は想像すらできませんでしたよ。それも古楽器で。
 昔というのは四半世紀以上前のことです。当時高校生でバロック音楽に目覚めたワタクシは、お小遣いをためてはレコードを買いあさっておりました。そんな中で特に愛聴したのが、アルビノーニの協奏曲集作品9でした。もちろん、演奏はイ・ムジチ合奏団、ソロはホリガーとブールグのオーボエとアーヨのヴァイオリンでした。あれは今聴いてもたしかに名演奏、名盤ですよね。特にホリガーのスマートで艶やかな音色と、ほとんど作曲と言っていい旋律的装飾の素晴らしさは、本当にさすがですね。
Chan0602 今回カメムジで演奏するのはその作品9から第9番です。2本のオーボエが寄り添い、あるいは対話しながら、美しいタペストリーを紡いでいきます。それを支える弦の響きも魅力的ですね。アルビノーニの合奏部というのはけっこう特徴的でして、早い楽章では通奏低音は淡々と駆け足、それに歩調を合わせつつヴィオラが不思議な動きをします。アルビノーニのヴィオラは弾き甲斐があるんですよね。ヴァイオリンはファーストとセカンドがユニゾンになることが多く、分散和音的な動きも多いものですから、そうですねえ、全体としては和声が厚すぎず、清澄な印象を与えることが多い。それこそがアルビノーニです。
 あと、アルビノーニと言えば緩徐楽章の美しさですね。不協和音とその解決を多用して、聴く者の心をとらえるあたりコテコテと言えばコテコテですが、実際に生で聴きますとたしかに美しいですね。特にオーボエどうしで音がぶつかると胸キュンしちゃいます。アルビノーニ節。
Chan0610 さて、このアルビノーニのオーボエ協奏曲の新しい名録音として人気があるのが、今日紹介するCDたちです。サイモン・スタンデージ指揮のコレギウム・ムジクム90にロブソンとレイサムのオーボエ。もちろんオリジナル楽器による演奏です。イ・ムジチも比較的ヴィブラートを抑えた演奏をしますが、やはりこちらの弦の透明感にはかないませんね。先ほど書いた弦の特徴が際立って聞こえます。バロック当時としてもなかなか個性的な響きではないでしょうか。ロブソンとレイサムのバロック・オーボエも軟らかく丸みのある音で美しい。装飾は控え目ですけれど、逆にその純粋さがいいですねえ。なんというか子どもの純粋さのような感じです。ホリガーのものとは対照的ですね。
 アルビノーニをオリジナル楽器で演奏した録音というのはまだまだ数が少ない。もっともっと聴いてみたいですねえ。実は私としては幻(あるいは謎)の作品集と言われる作品10を古楽器で聴いてみたいんですが。あっそうか、自分たちで演奏してしまえばいいのか。楽譜はありますからね。

NMLで聴く
オーボエ協奏曲集
2本のオーボエ協奏曲集1
2本のオーボエ協奏曲集2

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