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2007.04.30

レミオロメン 『RUN』

Run 「蛍」とダブルA面、しかし曲順が違うということでして、う〜む売り方としてはずるいな(笑)。
 ま、ビートルズなんかでもダブルA面というのはありましたけど、あれは裏表どっちから聴くか自分で決められましたからね。CDも両面に記録すればいいのに。
 で、さっそくフライングして聴いてみました。ほ〜、これこそビートルズではないか。わかる人にはわかると思いますが、全編にわたってブリティッシュ・ポップ・ロックのテイストが効きまくっていますね。
 まずはAメロですが、これはホント常套手段の和音進行でありまして、恥ずかしながらワタクシもあの幻の名アレンジ!?サザエさんロックバージョンでやってます(笑…私はマイナーキーですし、ベース音の置き方は違いますが)。これはビートルズ、特にジョンも大好きな展開でして、のちにもビートルズフォロアーのELOほか、特にブリティッシュではよく使われています。日本でもワタクシをはじめ(?)、ついやりがちなパターンですね。
 特に今回のレミオロメンでは、その部分に乗っかってるメロディーの「上位で〜」の「〜」のところの節回しが、完全にビートルズしてまして、好きな人にはたまらないでしょうし、知らない人にも気持ちよく聞こえることでしょう。
 Bメロはちょっとはっきりしませんが、うまい具合にサビへの転調を誘っていると言えば誘っています。
 で、サビ行きましょうか。これを聴いて、今度は「吉井和哉」を思い起こした方、正解です。もちろん、この最初の展開、えっとⅠ→Ⅲ→Ⅳ(あるいはⅥm)というやつですね、これは吉井さんが好んで使うヤツです。吉井さんに限らず、ギターで曲を作る人にとっては自然な展開なんですが、独特の感じを与えるんですね。クラシックの世界では時々スパイス的に使うくらいで、どちらかというと露骨にやらない方がいいと言われるコード進行です。で、そこに「RUN、RUN、RUN…」という歌が乗っかってるんで、ますます吉井さん、あるいはイエモンぽく聞こえます。昨年末のライヴこの前の共演で、それなりに影響を受けているんでしょう。
 もちろん吉井さんの音楽的ベースはブリティッシュにありますから、ここでも今回はブリティッシュしてると言えるわけです。となると、当然ミスチル風であるとも言えるわけで、たしかに今回はレミオロメンらしいというよりは、誰かっぽいという感じかもしれません。
 今回は久々にストリングスの音は聞こえてきません。ストレートなバンドサウンドでスッキリしています。きっとライヴ映えするでしょうね、このたぐいの曲は。
 正直、歌詞やPVはよくわかりませんが、「蛍」との対比ということでは、こんなノリもありなんじゃないでしょうか。
 というわけで、特に名曲ということではないかもしれませんけど、ブリティッシュ好きなワタクシにとっては、自然に耳に入ってくる楽しい曲でありました。
 ここまでのところ、次のアルバムはなかなかの名盤になる予感が…てか、こういうシングル先行のアルバム作りには抵抗あるんですけどね。日本の音楽市場の性質上仕方ありませんが。

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コメント

こちらにも続コメ失礼します。
そっかー、ブリティッシュ&吉井さんだったのかぁー(嬉)
最初1-2Love Foreverを聴いたときのような、ちょっと照れくさいほどの明るさだなぁと感じました。HMVのFP批評では「前のめりなリリック」と書かれていたそうですよ。ネ?工藤さん。
仰るようにきっとライブでは盛り上がりますよねー。実際1-2もそうだったですからね。
そして、やっぱりストリングス無しですか!バンザーイ!
じゃ、皆川さんはこの曲の間はお休み?イヤ!コーラスだったりして!
あ☆サザエさん聴きました。メチャウケました!結構カッコいいですよ。ちょっとワルサザエ的雰囲気を醸し出してました。タマもグラサンだぜぃ!

投稿: くぅた | 2007.05.01 12:33

くぅたさん、どうもです。
なるほど、前のめりなリリックですか…。
そう、1−2もCDではきつかったんですけど、
私もライヴではノリノリになってしまいました。
ライヴバンドとしてはこういう曲こそ大切なのかもしれませんね。
私はYouTubeで聴いただけですので、ストリングスやキーボードについては、ちょっと自信ありません。
サザエさんは…笑ってもらえれば本望ですww
私のボーカルなんてそうそう聞けませんからね!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.05.01 17:01

蘊恥庵庵主様、ご無沙汰しております。
ゴールデンウィークは、いかがお過ごしでしょうか?
『蛍』も“RUN”もまだ一度も耳にしていません相変わらずドMの私ですが、先ほどくぅたさんのブログにお邪魔させてもらいまして“RUN”が3ピースのロックサウンドであるということを知り、期待感を募らせておりました!
くぅたさんのおっしゃる通り、
『「RUN」はタイトルどおり、現在のレミオロメンのハイ・テンションを感じさせるアッパーチューン。モータウン・サウンド彷彿とさせるダンサブルな音像のなかで“ネガティブに捕われず、前のめりにブッ飛ばしていこう”というリリックが舞う――これはもう、「スタンドバイミー」を超越する、新しいロック・アンセムの誕生である。』とHMVのFPには紹介されておりました。
私も昨年の『ロックロックこんにちは!』あたりから、レミオロメンは、固定ファンでないお客さんに対しても、フェスのような場において、聴衆にノッてもらえる音楽、誰でも「あぁ、この曲聴いたことある!知ってる」、もしくは知らなくても、キャッチーで一瞬にして聴衆をさらって行けるようなポップ感を確実に目指しているのだなぁ、と感じていました。
それはライブではとぉっても素晴らしい盛り上がりを誘うものですし、認知度も勿論上がりますし、レミオロメンの皆さんにしても、単純にお客さんと一緒に楽しみたい!という欲求の素直なあらわれなのですよね。
それは、人間らしい素直な感情ですし、そういう彼らの姿勢も素晴らしいですし、共感できるのは確かなのですけれど、自分が果たしてそれらについていけるかと言われると・・・、と言いましょうか、心にズシーンと響くか、と言われますと・・・、?という部分も無きにしも有らず、と言いましょうか。勿論聴く側の心の状態などにも寄るものですし、どんどんポップになっていく、もしくは守りに入っていくのは仕方のないことなのは十分、分かっているつもりなのですが。。。(どうも理屈っぽくてスミマセン。)
頭では分かっていても、心が・・・、みたいな感じでしょうか?
私は蘊恥庵庵主様のように音楽的な豊富な知識なぞ、殆ど持ち合わせておりませんので、蘊恥庵庵主様のように音楽的に分析ができると、また違う聴き方ができて面白いのだろうなぁ、なんてことも感じてしまいます。
またまたこちらで勉強させていただいております。
長々と長文、失礼いたしました。

投稿: 工藤 | 2007.05.02 20:36

工藤さん、こんばんは。
ゴールデン・ウィーク、私たちは家でまったりです。
RUNはノリノリですね。理屈抜きに「走れ」って感じです。
モータウンというのは正直「?」ですけど。
どのバンドもそうですけど、ポップというのは一つの試金石みたいなところがあるんですね。
プロとしてお金になることをしなくちゃいけないし、聴かれてなんぼ。
本当にやりたいこと伝えたいことも、聴かれなくちゃ話になりません。
私はポップ大好き人間ですが、そればかりに走らず、深い世界をも表現できるレミオロメンを尊敬します。
そういう意味では非常にバランスのいいバンドでしょうね。
なかなか難しいんですよ、そこんとこが。
みんな迷うところです。
たいがい両タイプのリスナーがいますので、プロとしてどうやってそれをさばいていくかってことですね。
一方、
私もこの歳になって、ようやく両方兼ね備えたリスナーになれそうな気がしてきました。
どこかにも書きましたけれど、アーティストと我々凡人とは歩みの早さが違うんですよね。
だから、こちらが努力しなくちゃいけない部分もたくさんあるわけです。
表現者が命がけでやっているわけですから、こちらもそれなりの覚悟で臨まなくちゃいけないのかもしれませんね。
私はもちろんのこと、消費者なんてワガママなものですよ。
まあ、きっとレミオの諸君は、いろいろ試行錯誤しながら、さらなる高みに到達することでしょう。
それを期待しつつ、自分も心を開いて行きたいと思います。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.05.02 22:08

蘊恥庵庵主様、ご丁寧にお返事ありがとうございました。
わがまま消費者の代表格みたいなコメントをしてしまいましたよね、スミマセン。。。
歩みの早さが違うんですか、大納得です。
私は、ただの1リスナーが何を音楽ひとつにいちいち熱くなっているんだ、と自分を呆れている部分が多かったのですが、蘊恥庵庵主様が真剣に答えて下さって、とても嬉しくなってしまいました。
>「表現者が命がけでやっているわけですから、こちらもそれなりの覚悟で臨まなくちゃいけないのかもしれませんね。」
蘊恥庵庵主様のおっしゃること、本当ですね、実際に生活かかってるんですものね、聴かれてなんぼ、本当にそういう世界なのですものね。
私はまだまだ両方兼ね備えたリスナーにはなれない甘ちゃんで。。。お恥ずかしい限りです、ホント。
すみませんでした、的確なアドバイス、ありがとうございました。

投稿: 工藤 | 2007.05.03 21:58

工藤さん、おはようございます。
いえいえ、私こそなんか偉そうこと言って、すみません…。
ちょっと酔っぱらってたんで(笑)。
私だってずいぶんとワガママで痛いリスナーですよ。
ただ、音楽に限らず芸術と経済との関係って、永遠の課題ですよ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.05.04 10:34

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受信: 2007.05.05 15:37

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