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2007.04.02

『怪奇大作戦 セカンドファイル』(NHKハイビジョン)

第1話「ゼウスの銃爪」
Kaiki2nd_02 楽しみにしていた『怪奇大作戦 セカンドファイル』が放映されました。期待通りの出来の良さに満足いたしました。
 伝説の名シリーズ「怪奇大作戦」、昭和43年から44年にかけて放映された社会派特撮ドラマです。監修は円谷英二。監督陣は飯島敏宏、円谷一、実相寺昭雄、鈴木俊継ら、ウルトラシリーズでも大活躍したそうそうたる方々。脚本も上原正三、金城哲夫、佐々木守、若槻文三、市川森一、福田純、藤川桂介、石堂淑朗…こりゃすごいな。音楽監督は山本直純。音楽は玉木宏樹。キャストは勝呂誉、原保美、岸田森、松山省二、小橋玲子、小林昭二ら。社会問題を特撮という手法でデフォルメ・強調した内容で、今でも根強い人気があります。
 このシリーズの中心的存在であった実相寺昭雄さんは、いつもリメイクしたいと考えていたようですが、なかなか実現しませんでした。それが今回38年ぶりに実現したというわけです。実相寺さんは昨年亡くなってしまい、なんともタイミング的には皮肉な結果となってしまいましたが、生前から円谷プロとNHKとリメイクについて話を進めていたとのこと。したがって、このセカンドファイルのシリーズ構成は実相寺昭雄のクレジットとなっています。また、味のある題字も彼の手によるものです。
 今回は全3作が製作され、今月月曜日の夜10時からハイビジョンで放映されることになっています。今日はその第1回だったわけです。舞台は現代。SRIなどの人物設定は当時のまま。キャストは次のようになっています。
Kaiki2nd_01牧史郎:西島秀俊
三沢京介:田中直樹(ココリコ)
野村洋:青山草太
小川さおり:美波
的矢忠:岸部一徳
町田大蔵:寺田農
 旧作の熱狂的なファンにはもしかすると違和感があったかもしれませんが、私のような者にとっては、これはこれでなかなか良かった。やはり、岸部一徳と寺田農の存在は大きいですね。彼らがいるだけで、なぜか円谷ワールド、実相寺ワールドになるから面白い。その他若手もなかなかいい味出してました。私としては私と娘が共演した?ウルトラマンマックスの青山草太くんが出てるのがちょっと嬉しいっす。
 脚本もとても良かったと思います。政治的な問題や、死者の人権の問題、マイクロウェーブ兵器の問題、親子の問題などを上手に盛り込んで、いかにも怪奇大作戦らしい深くて重い雰囲気を出していましたね。映像的にも非常に安定していて良かった。監督さんは「呪怨」の清水崇さんです。さすがだな、という感じでした。ところどころ、ちょっぴりですが実相寺風味も出していました。畏敬の念をこめてのことでしょう。CGも適度な使用状況でよろしい。やりすぎを心配したんですが、その辺はさすがNHK。必要なだけ手間をかけて、という感じですね。
 あと2回放送されるんですが、このあとの監督さんもなかなかすごい。来週は実相寺昭雄さんのまな弟子北浦嗣巳さん。再来週は私も大好きな中田秀夫さんです。期待できますね。
 ちなみに見逃した方、今月30日の深夜から4夜連続で、旧作の名作選とともに再放送されますので、ぜひご覧下さい。いやあ、旧作の名作選楽しみだなあ。ウチには「京都買います」しかないので。

NHK公式

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