エレクトリック・ライト・オーケストラ 『アウト・オブ・ザ・ブルー (完全生産限定盤)』
Electric Light Orchestra 『Out of the Blue [Limited Edition] 』
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!究極のCD!!昨日発売だったんですが、ウチには今日届きました。一日遅れるなよ〜。待ってたぜ〜。
というわけで、妙に興奮しておりますが、それもそのはず。以前にも紹介しましたELOの究極の名盤の最新リマスターが発売になったんですよ。もう、何度も言っちゃいますが、このアルバムは今の私の人生を決定し、そして今もまだ影響を与え続けている作品なんです。今、本当に節操ないほどに様々なジャンルの音楽をやったり聴いたりしていますが、そのベースになっているのは、間違いなくこれです。
もう30年ですかあ。ふぅ。しかし、30年前とは思えないほど新しい。もう何千回も聴いているのに全く飽きない(今回のCDでこのアルバムの購入8セット目です!)。特に今回はリマスターということで、非常に音がよくなりました。レコード時代よりCDになってからの方が音が悪かったんで、ひさしぶりに本来の音(それ以上?)で聴くことができました。分解能が数倍上がってます。こりゃあmp3に出来ないな。
いやあ、マジで中学1年生の時の感動がよみがえりましたよ。はずかしいけど、今の私は少年です。もう、「痛い」と言われてもいい!何度でも言います。なんと豊かな音楽なんだろう!商業性と芸術性がこれほど見事にコラボレーションすることがあるんでしょうか。これは、彼らが敬愛するビートルズでさえも成し得なかった境地です。
それにですねえ、今回の限定盤はすごいですよ!究極のCDという意味は、あるいはこちらにあるのかも。クリックして見てやってください!!これCDですよ。つまり、LP盤発売時と同じ仕様になっているんです。もちろん紙ジャケット。もちろん2枚組(今まではCDでは1枚だった)。内ジャケットやスリーブ、付録も完全に再現されています。この付録ねえ、右下のですけど、初めて買った30年前、作ろうか、そのまま取っておこうか、迷ったんですよねえ。いやあ、なんか組立紙モデルなんですよ。今見れば他愛の無い代物ですが、当時は組み立てて机の上に置いて、毎日ニヤニヤ眺めてたっけ。切りしろも捨てられず、大切に保管しておいたっけ。それにしても、CDでここまでやってくれるとは…素晴らしいっす(涙)。また、なんていいますかね、こういうミニチュア文化、箱庭文化、フィギュア文化というのは、日本に色濃いのものでして、純日本人であるワタクシなんか、こうして可愛く縮小されているだけで、もう萌え〜なんですよ。まあこうしてですねえ、装丁も含めたレコードカルチャーがプチよみがえるというのは、文化史的に考えてもよろしいことでしょう。
ただ、いくら2枚組になったとは言え、それぞれにA面B面があるわけではないので、あの十数分ごとの沈黙の儀式というのは再現されません。CDって裏表に書き込めないのかなあ…なんて、そこまでやるんだったら、普通にLPを聴けばいいんだよな。だいいち、CDじゃあ、ひっくり返して、ホコリをふいて、針を落として、曲が始まる前にリスニングポジションへ移動、それも急ぎつつ振動を起こさないよう細心の注意を払って…なんていう緊張感は味わえないわけだし(笑)。
さてさて、ちょっと冷静になりまして、なんで私がこのアルバムにここまで思い入れがあるかというと、これはやっぱり初恋だからでしょう。それまでもビートルズを聞き込んでいましたけど、彼らは姉や友人に紹介されたものだったし、憧れではあったけれど、リアルタイムではなかったし。つまり、ELOは自分で見つけたんですね。ラジオでターン・トゥ・ストーンを聴いて電撃をくらってしまった。本当の意味での初恋の人なわけです。こういうのって、皆さんにも必ずありますでしょ。
とにかく、このリマスターの発売は、本当にうれしかったっす。もう一度、今度は冷静に自分の音楽的ルーツを観賞してみたいと思います。さて、もう一回聴くか。
あっ、あと書くの忘れてた!ボーナストラックがあるんですが、そのうちの1曲「Latitude 88 north」は30年の時を経てニューシングルなんですって。今まで知られていなかった幻の名曲!というほどではありませんが、ジェフらしい佳曲です。私はけっこう好きですね。YouTubeにファンが勝手に作ったPV?がありますんで、一度聴いてみてください。
蛇足…さっきELOと打ったら「エロ」になってしまった…と、ここまではよくあることなんですが、次は「タイツ」になってしまった(笑)。なぜか!?それはですねえ、私は親指シフターでして、親指シフトのカナ入力ではキーボードのEは「た」、Lは「い」、O「つ」なんです。ただそれだけの話でした。
Amazon アウト・オブ・ザ・ブルー (完全生産限定盤)
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コメント
こんばんは
いつも楽しく拝見してます。
こちらの記事にそそのかされて、ELO、またまた買ってしまいました(笑)
でも、そそのかされてよかったです。いいですね~ ELO。
的外れな感想だとしたらお恥ずかしいんですが、聴いてて思ったんです。こりゃビートルズだと。さらに言うなら、ある意味ビートルズを越えてるなと。
まぁ、素人の感想なんでご勘弁下さい(^^;
ちなみにアマゾンで一緒に「ディクシー・チックス」を買ってみました(笑)
これはこれで、なかなかいい味わいでしたよ。
投稿: toshi | 2007.03.04 20:30
toshiさん、こんばんは!
いやあ、買ってくれましたか!
これぞ全ての音楽の中で最高の作品だと思ってます。
おっしゃるとおり、これはビートルズであり、ビートルズを超えています。
実際、ジェフは世界一のビートルズマニアにして、夢を実現して、ビートルズの準メンバーとなり、そしてビートルズをプロデュースするまでになりました。
彼のいろいろな意味での良い部分が最も発揮されているアルバムだと思いますよ。
これらの曲を、ジェフは2週間で書き上げてしまったとか。
すごい才能ですね。
ぜひとも聴きこんでみてください!
私はもう30年聴き続けています。
そして、毎回新しい感動と発見があるんですよ。
「ディクシー・チックス」はちゃんと聴いたことがありません。
政治的に物議をかもすあたり、なんとなく懐かしい感じすらありますね。
今度聴いてみようと思います。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.03.04 20:54
どこに書くか迷いましたが。
Jeff Lynneの新譜とELOのベスト(ただし、全曲再録音の可能性高し)が9/26に同時発売の見込みだそうです。
投稿: TKJ | 2012.07.28 07:22