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2007.02.25

『筋肉少女帯 復活ライブ』(NHK BS2 夜更かしライブ缶)

「THE・仲直り!復活!筋肉少女帯〜サーカス団パノラマ島へ帰る〜」
Kingshow 昨日に続き、昭和ノスタルジーとも言えましょう。彼らの活動期は平成でありますが、内容は完全に昭和ですからね。仲直り、という言葉自体、40歳くらいの彼らや私にとっては、郷愁を誘う…てか、ギャグですな。
 仲直りって言っても、筋少のメンバー交代は、もうそれだけで伝説化してますからね。元筋少っていったい何人いるんでしょう(笑)。
 12月28日と言えば、大槻ケンヂさんと同じく40歳の吉井和哉さんのライヴが武道館で行なわれた日ですね。そっちも大変にいいライヴで、ちょっとおじさんおばさんな人たちが大いに盛り上がっていましたが、こちらのちょっとおじさんおばさんも、すごいですね。みんな大丈夫か?死人出なかったか?って感じに盛り上がってました。すごい熱気と加齢臭でした(笑…画面から伝わってきます)。
 というわけで、筋少が8年ぶりに再結成…ではないな、いちおう看板は出してたんだけど、店員が二人になっちゃった。実質店長の大槻ケンヂさんも家出したまま帰ってこず、文学したりマルチタレントしたりしてましたからね。番組の中のインタビューで言ってましたが、いちおう看板を守ってた二人が鍵を開けて待っててくれたと。そこにふらっと何人か帰ってきた。ほら、もう完全にノスタルジーの世界でしょ。
 会場もすごい盛り上がりでしたが、実はかなりの筋少ファンであった私とウチのカミさんも大興奮でありました。二人が出会った頃、筋少の話で盛り上がったことを思い出しました(郷愁)。
 私も40を過ぎて多少大人になりまして、あらためて彼らを観て聴いてみましてね、いやあ、本当に感動しましたよ。もともとメチャクチャな渾沌バンドだったわけですが、こうした異様で不測の化学反応というのは楽しいですね。何でもあり。パンク、プログレ、メタル、ハードロック、ファンク、ポップ、歌謡曲…そこに大槻ケンヂさんの文学的(自虐的)歌詞が見事に溶け込んで…ないな。そこにやっぱり相変わらずの妖しさが立ち現れておりました。
 それにしても、バンドとしてうまいなあ。うますぎる。大槻さんのヴォーカルもなんかうまくなってるような気がする。そして、彼のMCね。最近いろんなグダグダMCを聞いてたから、これは最高でしたよ。一つの演劇ですね。緩急自在。言葉の魔術師…いや、詐欺師かな。
 なんか、最近40歳が熱いですね。20代でがむしゃらにやって、30代で壁にぶちあたり、40代で吹っ切れるみたいな。ま、30代が雌伏の時なんでしょうね。家庭を持ったりするし。
 でも、こういう本来音楽性が全然違う人たちが、ちゃんと一つのまとまった音楽を作るというのは、すごいことです。それこそケンカも絶えないわけですけど、結局は他者の世界を認め、受け入れなければならないんですから。40歳になれば、たしかにそれは昔よりも楽に出来るようになるな。
 そして、なんたかんだ言っても、彼らを再び結びつけたのは、バンドマンの本質「女にもてたい」という気持ちではないでしょうか。音楽性なんか結局二の次ってのが、実は最強だったりするんですよ。ロックはね。一生懸命練習して、見た目も磨いてですねえ、「キャー」と言われたい。理屈はいいんじゃないっすか。そんな、おじさんの中の屈折した少年の心を感じたライヴでしたよ。やっぱり少年ノスタルジーだな。
 まじ、楽しかったっす。ここんとこ、レミオロメンやバンプやACIDMANなんかの、同級生仲良しバンド、それも若者バンドをよく聴いてきましたからね。こういうハチャメチャな同世代バンドもいいなあと思いましたし、自分のバンド活動への意欲も大いにわいてきました。女にもてたい、ってか?ww

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コメント

私はおくてでしたので男子校の中学高校時代は室内楽などして、古典派音楽とともに静かにすごしておりましたが、同級生には、女にもてたいのでバンドをやっていたという人たちが、たくさんいました。そのうちの一人が言うには、そこには大きな分かれ道がある。それはロックかフォークかだと。で、彼がやっていたフォーク系では所期の目的は達成できなかったということでした。

投稿: 貧乏伯爵 | 2007.02.26 10:31

伯爵さま、なんとも微笑ましいコメントをありがとうございます。
たしかにフォークはあんまりキャーキャー言われないですね。
反骨心あふれるフォークもあったんですけどね。
なんとなくしみったれた感じがあったんでしょうか。
ところで、
古楽とかってどうなんでしょうね。もてるんでしょうか。
最近、中年ロッカーの活躍に刺激されまして、中年バロッカーの活動を復活(仲直り?)させようとしてるわけですが。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.02.26 12:58

 ヲタの極北(?!)とも言うべきだった古楽ですが、最近の古楽のCDジャケはOPUS111のようにファッショナブルですし、少しは状況が明るくなっているのではとも思うものの、やはりフォーク以下には違いないでしょう。しかし、いまや女にもてたいより、自分の子供にもてたいですという、心安らかな心境になっております。
 さて、中年バロッカーですが、音楽性の合わないやつとはやらん!と言う人はそれほどいないでしょうが、音程の合わないやつとはできん!と言う人は十分いそうで、こわいです。でもよろしくね。

投稿: 貧乏伯爵 | 2007.02.26 13:19

ハハハハハ…面白いっす。
決して合わない音程こそが、アマチュアバロッカーの真骨頂であり、プロのなしえない境地でありまするから、そういうこと言う人は、私が一喝してさしあげますよ(笑)
なんちゃって。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.02.26 13:25

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