『DVカメラ GR-D650』 (ビクター)
昨日のショー(?)の撮影がこのカメラの初仕事でした。一通り使ってみたので、レビューしてみましょうか。まずお値段ですが、30000円を切りました。安いというのが一番の魅力でしょうね。造り自体はそれなりに安っぽいのですが、軽いし操作性も悪くなく、よい買い物をしたと思っています。
昨年の夏ごろでしょうか、10年前に買ったソニーのDVカメラ「PC7」が突然崩壊しました。なんか部品がバラバラと取れて動作しなくなりました。でも、ソニーにしては比較的長持ちした方ですね。使い勝手もまあまあ良かったし。よく活躍してくれました。
さあ、それで次はどうしようかと。はやりのHDカムはダメ!いつも言っているようにHDの信頼性の低さです。それこそ10年後使えているかどうか…。まず無理です。HDの寿命はそんなに長くありません。そして、HDに撮りためたデータは当然どんどんDVDに焼いていかねばなりませんね。そして消去する。つまり、最終的にDVDがマザーになるわけです。それも保存性において非常な危険を伴います。そう、意外に磁気テープメディアって保存性が高いんですよね。20年前のVHSもきれいに見れます。10年前のDVテープも全く問題ありません。物理的な破損も一部を犠牲にするだけで修復可能な場合が多い。
そして、過去のDVテープ資産がかなりありますからね、再生用にどうしても一台必要じゃないですか。てなわけで、やはり最終的にはある程度成熟しつつ、値段も下がっているDVカムを選択いたしました。これが現状ではベストな選択でしょうね。皆さん、だまされないように(笑)。
さて、それでなぜビクターのこの機種にしたか、です。最初に書きましたように、まず安いというのが魅力です。次は光学ズームが15倍だということです。これはちょうどいい。私の経験上、手持ちで実用的なズーム倍率の限界は15倍です。今、ビクターでは光学34倍というのも出してますが、それはやりすぎです。ほとんど非実用的ですし、通常の使用域でのいろいろな犠牲があるのは当然でしょう。
さらに、このD650は最短焦点距離時の明るさがF1.2でして、これは廉価カメラとしてはずば抜けた数値です。つまり、暗いところに強いということ。昨日の撮影もそうでしたが、ビデオ撮影というのは案外室内が多いんです。私は学校行事や自分のコンサートの録画に主に使いますので、こういうレンズの明るさというのは重要なんです。実際、昨日の映像はF1.8のPC7とは比べ物にならないほどノイズが少なかった。理論値的には2倍明るいということですからね。ちなみに、さらなる暗がりではナイトアイが使えます。そして、そういう明るいレンズにも関わらず、マクロ5センチまで寄れるというのもいいですね。ただ、もう少し広角よりだったらなあ。35mm換算48.1mm〜721.5mmです。ま、いざとなったらワイコン使いましょ。
実はそのレンズ以外にはこれと言った特長はありません。その他は普通のカメラと同じような機能です。でも、それで充分ですよね。撮り損ないがなければいいわけでして。そういう意味では、オートモードはとても親切ですね。クイックパワーオフなんかも便利。マニュアル撮影もそこそこできますし、静止画も思ったよりキレイでちょっとした撮影には充分という感じでした。
さて、こうしたムービーカメラの問題点と言えば、やはりバッテリーでしょうか。付属の最小タイプのバッテリーは、カタログの言うとおり80分弱で使えなくなりました。コンサートの固定撮影なんかでは、ちょっと足りませんね。というわけで、一番でっかいのを買わねばなりません。しかし、皆さんご存知のように、純正のバッテリーというのは異常に高いわけです。たとえばこの機種用のBN-VF714は13,650円もします。本体の半分の値段。それは高すぎます。で、やはり裏技というか、ちょっと危ない橋を渡るわけですね。私はこれを買いました。中国製です。で、実際使ってみると全然問題ない。残量データがちょっと多過ぎ(フルで480分…それはないっしょ)に表示されるのは仕方ないとして、 まあ4時間は普通に使えそうです。これなら多少へたってきてもOK。第一純正より軽いし、色もシルバーで大変によろしい。
でも、実際カメラに装着するとですねえ、こんなふうに非常に見た目的にアンバランスなことになってしまいます。それでも、軽いし、案外重量バランスはいい感じなので良しとしましょう。
さあ、何年使えるかな。子どもの運動会とかを撮影するというような、いわゆる普通のお父さん的な使い方はあんまりしないと思います。だって、あれって撮影にばかり気を取られて、生でしっかり観てないじゃないですか。みんなモニターを見てる。あれはおかしいですよ。ウチに帰ってゆっくりテレビで観るってことですか?私には理解できません。
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