MARTY FRIEDMAN produce 『ROCK FUJIYAMA』 ROCK FUJIYAMA BAND
異文化交流シリーズ続けましょう。昨日書きましたように、ある意味ネイティヴ以上の外国人というのがいるわけですね。その好例がちょうど発売になりましたので紹介します。
マーティ・フリードマンさん、ご存知ですか。ヘヴィーメタルバンド「メガデス」の元ギタリストさんです。ソロ活動を始めてから日本に移り住みました。で、相変わらず外見はヘビメタなのに、演歌や日本のアイドルオタクさんでして、異常にこなれた日本語をしゃべります。そのギャップが面白いのか、最近ではテレビや雑誌にもよく出てますよね。一昨年の年末には、復活鈴木あみのギタリストとして、夢の紅白に出演して泣いちゃったとか。最近ではNHKの『英語でしゃべらナイト』に出演して、「日本人はなぜ英語の勉強をするんだ。日本語がこんなに美しいのに」と、番組の趣旨を無視した名言を残しましたっけ。とにかく私も大好きなヘビメタおやじ(オタク外人)です。
彼の浜崎あゆみに対する理解の深さは、もしかすると「私」以上かもしれませんね。彼は歌詞もよく読み込んでいます。アメリカの音楽はダメだよ、日本の曲は歌詞が深い、とよく申しております。
そのマーティ、昨年の4月からテレビ東京で「ROCK FUJIYAMA」という番組をやってるんです。これがまたかなりマニアックでして、私も時々観るんですけど、ちょっとついていけないくらい。でも、その微妙な(?)発言にハッと気づかされることもしょっちゅうです。昨日のラズロさんと同様ですね。外国人ならではの視点が、私たちに気づきを与えてくれる。
そんな彼が、その番組で知り合ったこれまたマニアックな日本人ミュージシャンたちと作ってしまったのが、このアルバムです。昨日発売になりました。これはお世辞抜きにいいですよ。
まず選曲が憎い。J-POPや演歌でもやってるのかなと思いきや、ほとんどが洋楽の名曲。それをマーティが料理し、ROLLY、鮎貝健、SHELLY、MASAKI(from CANTA)、真矢(ex LUNA SEA)、MCU、相川七瀬、野村義男、ルーク篁と言った、実力もあるが一癖も二癖もある日本人がサポートします。
1 R.F.B. feat.SHELLY BASKET CASE / GREEN DAY
2 R.F.B. feat.MARTY FRIEDMAN HOUND DOG (YOU AIN’T NOTHING BUT A HOUND DOG) / Elvis Presley
3 MCU LIGHTS!! CAMERA!! ELIXIR!! / MARTY FRIEDMAN
4 R.F.B. feat.野村義男 PURPLE HAZE / JIMI HENDRIX
5 R.F.B. feat.KENNY GUY SUMMER OF' 69 / Brian Adams
6 R.F.B. feat.ROLLY BEN / MichaelJackson
7 R.F.B. feat.相川七瀬 LIVE TO TELL / Madonna
8 R.F.B. DON'T STOP BELIEVIN' / Journey
9 R.F.B. feat.ルーク篁 ARE YOU GONNA GO MY WAY / Lenny Kravitz
10 MARTY FRIEDMAN featuring KIRITO 雑音(ノイズ)の雨 (STATIC RAIN)
11 R.F.B. FUJIYAMA で会いましょう
まあ、この曲目にして基本ヘビメタアレンジなので、それだけでもけっこう楽しめるんですけど、途中日本語が挿入されていたり、わざと妙な「間」を入れてあったりと、いかにもマーティ風、フジヤマ風になっていて笑えます。マーティのギターソロは相変わらずかっこいいし。いやいや、考えてみればそうそうたるメンバーでしょ。うまいしセンスいいのは当たり前ですよ。大まじめなのか大ぼけなのか、その微妙なバランスがオシャレです。
よく考えてみるとですねえ、これは非常に面白い文化交流ですよね。もともとロックというのは向こうの音楽じゃないですか。それを日本人は日本流にしてずっとやってきた。J-POPもその系譜上にある。それに感動した本場の外国人が日本にやってきて、その素晴らしさを語る。そして、それに感化された日本ロッカーが集まって、彼といっしょに本場の名曲をカバーしているわけです。複雑と言えば複雑ですが、理想と言えば理想のコラボレーションでしょう。日本の浮世絵の影響を受けた印象派が、日本で人気があるというのと逆、いや似た現象とも言えましょうか。
まあ、こうしてお互い好きになって、尊敬し合って、そして教え合って、共同作業していくということは、世界平和のためにもいいことですよ。大げさでなくて。
彼らライヴをやるみたいです。なんかとっても行ってみたいんですけど。FUJIYAMA在住者としても大いに気になるところです。行っちゃおうかなあ。
Amazon ROCK FUJIYAMA
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- AIで創る「新しいバロック音楽」(2025.05.14)
- 古文訳J-POP(有隣堂しか知らない世界)(2025.05.12)
- 『砂の小舟』 丹波哲郎 監督作品(2025.05.08)
- 『Baby, I Love You』by Suno AI v4.5(2025.05.07)
- 『Tokyo Jazz』by Suno AI v4.5(2025.05.04)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 光明寺さん(小山市)で思う(2025.05.23)
- 榮山寺のカオスとコスモス(2025.05.22)
- 吉野〜南朝の幻影(2025.05.21)
- 『超国宝』展 (奈良国立博物館)(2025.05.20)
- 私的「大鹿村騒動記」(2025.05.18)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント