『第39回 年忘れ にっぽんの歌』(テレビ東京)ほか音楽番組いろいろと
富士山に帰ってきました。まずは年末年始に録画予約しておいたものを観なきゃ。げげっ!家族で楽しみにしていたマイメロが、な、な、ない!録画ミスかあ。ショック。
気を取り直して、音楽番組をいくつかザッピング。まずはレミオロメンの滑走路ライヴを復習しましょう。だんだん慣れてくるとですねえ、藤巻くんと神宮司くんはもう少しプロ意識を持って練習した方がいいのでは、なんてことも思われるのですよ、ハイ。ま、その素朴さがいいのかな。そう言えば、年末朝日新聞に掲載された小倉エージさんのレミオロメンライヴ評お読みになりましたか?あれは最高ですよ。「ものは言いよう」というのはこういうことか…。小倉さん苦労して作文してますが、たしかに彼の視点は鋭いっす。全部ホントのこと書いてますけど、見事にオブラートに包んでいる(笑)。ファンなら必読です。
続いてサンボマスターのライヴ。レミオとはいろいろな意味で対照的ですね。こういうのもいいなあ。自分がやるとしたらたぶんこっちでしょう。ヴォーカル&ギターの山口隆くん(なんだか紛らわしい名前だなw)、うちのカミさんに「負け組の星」とか言われてましたが、いえいえどうしてなかなかの勝ち組ですよ。男に人気があるっていうのはいいことです。
あと、モントルー・ジャズ・フェスティバルの総集編。これはまたゆっくり観ましょう。すこいメンバーですなあ。モントルーらしくジャンルもいろいろですね。チック・コリアのモーツァルト、これって実はとってもモーツァルトなのでは?このアーティキュレーションには多くのヒントが隠されておりますぞ!クラシック(古楽含む)の皆さん、お勉強しましょう。
お次は東京事変のライヴ。これは意外にソフトだった。あんまり色気というか、邪気みたいなものが感じられませんでした。もう少しドカドカとこちらに乗り込んできてほしかったような。
そしてそして、これです。大晦日と言えば、もう最近は紅白でもなくK-1でもなく、これでしょう!テレビ東京の「年忘れ にっぽんの歌」です。
正直紅白が死んでますよね。今年もOZMAのおかけで世界中で注目されたようなもんですからね。いかんなあ。世界に発信するんだったらこっちでしょう、これからは。皆さん、ちゃんと観ましたか?聴きましたか?
レベル高過ぎですよ。これだけの質の歌手が、これだけの数登場して、その上、楽曲のレベルがこれほど高いというのは、世界中見回してもそうそうないと思いますよ。うまいのは当たり前。いい曲なのは当たり前。参加歌手と楽曲の情報はこちらでご確認ください。
司会の徳光さん親子(!)、中山くん、森口さん、皆さん安定感、安心感がありますし、歌をよく理解しておられるから、余計なコメントはなく、逆に思い入れのこもった言葉が並びます。妙な演出もありませんので、じっくり音楽に歌に没頭することができます。ここんとこは、ぜひ!NHKさんにも見習ってもらいたいと思います。
これだったらモントルーに匹敵しますね、まじで。実にハイレベルでソウルフル。ま、私も若い頃は全く興味を持っていませんでしたが、自分で歌謡曲バンドをやりはじめたら、そのすごさが分かるようになっちゃいました。なんでもそうですけど、自分でやってみるというのは、正しい理解のための近道と言えるかもしれませんね。ただ、それに伴う自己嫌悪やら劣等感やらを味わうはめにもなりますけど。若いうちはそれが怖いのかもね。今はそれが快感ですらあるので(危ない)、まずは密かに(人に気づかれないように…たいがいカッコ悪いんで)やってみるようになりました。
さて、4時間半にわたるこの番組、あまりにみんなうまいので、ある意味単調になっているとも言えます。ですから、大晦日当日は夕方5時からのこの番組をじっくり堪能しつつ、7時20分以降は時々チャンネルを変えて危うい歌を聞くというのが、ちょうどいいかもしれませんね。レコ大が消えた今、これが大晦日の音楽鑑賞のあり方の定番になっていくのではないでしょうか。
で、結論、1年の中で見逃してはならない歌番組は、冬の「年忘れにっぽんの歌」と夏の「思い出のメロディー」でしょう。両番組とも出演者の高齢化が進んでおりますので、そういう意味でも毎年見逃せませんよ。
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