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2006.12.15

『大霊界3』 丹波哲郎企画・脚本・主演作品

   死んだら生まれ変わる
B00006gjj701_aa240_sclzzzzzzz_ 昨日、夢で「モノ」とたわむれると言っていた私ですが、なんか夢の中でいろいろと啓示がありましてですねえ、まあ「みことのり」でしょうか(笑)、朝3時過ぎには起きてしまいました。いえいえ、単にアイデアが浮かんだだけですけど。で、いろいろと書きつけたりしまして、それでもまだまだ夜明けまで時間がありましたので、カミさんがTSUTAYAから借りてきたこのビデオを拝観いたしました。
 いやあ、まじで感動しましたよ。20年近く前の大ブームの時には1と2を観まして、存分笑わせていただきましたが、今回は3を初めて観まして本当にいたく心揺さぶられました。
 今年9月になくなられた丹波哲郎さん。その時書いた記事にもいろいろ書いておりますね。霊界に旅立たれた丹波さんのことを思うと、この「大霊界3」はさらに特別なものに感じられます。作中、いろいろといいお話をされているんですけど、この一言こそ丹波さんの死が悲しいことではないことを雄弁に物語っております。
『健康が一番、死ぬのが楽しみ!』
 本当に丹波さんの一言一言が胸に響きますよ。いいことおっしゃってます。御本人は大まじめでしょうが、そんなお姿さえほほえましく感じられる、いかにも丹波さんらしい語りです。
 で、このビデオ作品(Vシネマ)の内容は、いたって大まじめであります。1や2とは違って、次のような趣向なんです。
 私も尊敬する江戸の国学者平田篤胤の残した著書の中に、「勝五郎再生記聞」というのがあります。武蔵の国の勝五郎という男の子が、死んだ隣村の男の子の生まれ変わりだったというお話です。これは江戸でも京でも有名だった実話でありまして、霊学にも興味のあった篤胤はそれに取材して、この文章を残しました。学者らしく、勝五郎本人はもちろん、関係者にも十二分に取材し、資料も片っ端から集めたようです。ですから、単なる奇譚としてではなく、不思議なリアリティーのあるお話になっているんですね。
 さて明治時代になって、この話を知った小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、広く世界に伝えたいと考えて英訳しました。「勝五郎再生記(勝五郎転生)」ですね。「仏の畑の落ち穂(Gleanings in Buddha-Fields)」という随筆集に収録されて、ボストンとロンドンでも出版されました。いかにも東洋的な神秘譚として評判が良かったようです。
 で、その内容を忠実に実写ドラマ化したのが、丹波さんの「大霊界3」なわけです。ですからある意味ドキュメンタリー・ドラマとも言えるわけでして、まあフィクションかノンフィクションか微妙ですね。ある意味元ネタ自体がトンデモ臭がしますからね、仕方ないです。そのまま映像化してもまさに虚実皮膜の間ということでしょうか。「モノ」と「コト」の間ですね。そういう意味では正統な「物語」とも言えましょう。だから純粋に面白いんです。
 途中、いきなりアニメになったりして、ふと笑ってしまいそうになる部分もあるんですが、考えようによっては、あれを今どきのCGでやってしまったら、もっと安っぽくなってしまったかもしれない。あれでいいのかもしれませんね。あの世の話ですし。象徴ということで。
 正直、原作のストーリーだけでも泣けました。そこに、実際霊界の人となった丹波さんの語りが重なると、もう本当に涙、涙です。温かい感動の涙ですよ。うわ〜、オレもまじめにこの世で修行しなくちゃって思います。そして、本当に「生きるのは楽しい。健康が一番。死ぬのが楽しみ!」という気分になります。
 作中、丹波さんがおっしゃっている通り、自分が敬愛している人たちに、霊界では必ず会えるのでしょう。そうすると、丹波さんも今ごろ、あの人やあの人やあの人たちと、破顔一笑しておられるんでしょうな。それこそ私も死ぬのが楽しみになってきます。
 お葬式のシーンで亡くなった人が半透明人間として重ね撮りされているんですが、以前「オーラの泉」で、江原さんと美輪さんお二人が、丹波さんのお葬式で丹波さんがご自身の棺桶に座られて笑っておられたと言っていましたけれど、ああこういう感じなんだろうなあ、と思いましたよ。
 あっそうだ、自殺に関しても述べておられました。「権利と義務の放棄で、きっちりと罰せられる」と。やはり、こういう教育も必要なんじゃないかなと思いました。ただただ、いじめはだめだとか、自殺しちゃいけないとかじゃなくて…。
 本当にいいタイミングでいい作品と「みことのり」に出会うことができました。カミさんgood job!ちなみに、そのカミさんは今横浜アリーナでレミオロメンです。

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