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2006.11.10

『グーグル・アマゾン化する社会』 森健 (光文社新書)

433403369501_aa240_sclzzzzzzz_v40027801_ 写真でかいぞ、Amazonよ。今後こうなるってことかな。そのうち慣れるか。
 さて、Amazonはちょっと置いといて、私にとってGoogleはライバルです。こんなことを書くと、失笑を買いそうですが、けっこう本気です。
 どういう意味でグーグル君と好敵手なのかと申しますとですねえ、まあ、まずは彼と接する時に私が何を意識しているかを紹介しますか。ここでは検索機能に限ります。
1 相手の手の内を知り、相手を利用して自分の能力を伸ばす
2 相手にこちらの手の内を悟られないようにする
3 相手に認められようとする
 こんな感じです。これってライバルに対する感情と似てますよね。
 1はそのまんま検索技術の向上を目指すということ。つまり、いかに彼にこちらの希望通りの検索結果を出させるかの勝負です。簡単に言えば、どういう検索ワード、フレーズを使うかということです。これについては「我こそ」と思う方も多いでしょう。私もそこそこ自信があります。よって、いろんな人に頼まれて検索に励みます。
 2はですねえ、ちょっと面倒な話になりますけど、グーグルってサイトや検索内容の情報を蓄積して、その人のパーソナリティーやキャラクターを勝手に決めていくんですね。このサイトの主の趣味はどうもこういうことらしい、とか。で、広告を打ったりする。AdSenseですね。そういう作業をスムーズにさせないようにしたい。別に意味はないんですけど、なんとなく悔しいんで。例えば、このブログなんか、けっこうネタも意見もメチャクチャですので、グーグル泣かせかもしれません。古今東西硬軟聖俗なんでもござれ!なので、抽象しにくいでしょうな。で、実際AdSense見たりすると、けっこう混乱していて面白い。Amazonのレコメンドや自動広告も同様です。
 3はずばりページランクですね。そのページの重要度が、Googleによって10段階で評価される。今、このブログのトップページのランクは「4」です。まあ、地味な個人ブログとしては健闘してる方じゃないですか。どういうところが認められているのか分かりませんけどね。重要なページからそれほどリンクされているとは思えませんけれど。
 で、今日もたまたま感じたんですけどね、ページランクとは関係なく、なんか異様に上位に検索されるページがあるんですよ。右の人気記事をご覧になるとお分かりのように、今日はこの記事の閲覧が久しぶりに激増しました。何があったか知りませんけど、「藤原正彦」という検索ワードで皆さんが(だまされて)訪問しているんですね。この記事、ほぼ一年にわたって、一度もこのランキングから消えませんでした。すごいですねえ。で、なんでそういうことになるかと言いますと、Googleで「藤原正彦」と検索すると、Wiki、はてな、Amazonに次いで、私の駄記事が出てくるんです。84万件中ですよ。ありえません。これはどう考えてもGoogleが間違えています。混乱していますね。そんなつもりで書いてないから恥ずかしくてしかたない。
 優秀だと言われるGoogleのシステムも、こんな単純な勘違いをするものなんです。ページランクの発想は確かに優秀ですが、もちろん完璧ではありません。
 あれ?なんだか話が妙な方向に行っちゃった。ま、これもいつものことで、私の授業とおんなじです(笑)。こんな感じだから、まじめなグーグル君はついてこれないんだよな。ちゃんと本の紹介しないと。
 え〜、そんなよきライバルである?グーグル君や、よきパートナーであるアマゾン君ですけれど、彼らの今までや今後を中心としたWeb2.0の世界の概説書として、この本は実に有益でありました。依然読んだウェブ進化論とかぶる内容も多かったものですから、得意のつまみ読みで1時間ほどで読みきりました。まあ、それだけ分かりやすいということです。
 今、ネットの世界や最先端の商売の世界で何が起きているのか知りたい方には、かなりおススメです。でもきっと来年の今ごろになったら、もう古くさい内容になっちゃうんだろうな。読むなら今です。
 ところで、読んでて思ったんですけど、情報の世界って、エントロピー増大則に対する必死の抵抗なんじゃないかな。網(ネット)張って、やたらリンクさせて、一生懸命つながっていようとする。ばらけてどっかに飛んでってしまいそうな自己や社会なんていう幻想を、なんとかここに留まらせようとしている。
 また、得意の「モノ・コト論」で申し訳ありませんが、エントロピーが増大し続けるということは、全てが不随意に拡散し、また乱雑になっていくということでして、つまり私の言う「モノ」の性質を表しているわけです。それを何とかしようとするのが、「コト化」でありまして、それはすなわち「脳化」「都市化」でもあり、言い方によっては「グーグル・アマゾン化」ということなのです。ここでも、私の「モノ・コト脳」はなるほど!と思ってしまったと。
 ま、「コト」よりも「モノ」を重視するワタクシとしましては、「コト」の権化のような彼らの言いなりにはなりたくないわけでして、上記2のようなささやかな抵抗をしているのでした。ネット上の「モノノケ」であるために…ね。

Amazon グーグル・アマゾン化する社会

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コメント

面白そうな本ですね~
自分の今の仕事もネットでの商売なので内容が気になります!
もっと勉強しなきゃと感じている今日この頃です。。

投稿: ユキ | 2006.11.11 10:21

ユキさん、どうも。
結局、ネットの世界は強いもの勝ち、大きいもの勝ちという話でした。
だからこそ、中小業者は工夫と勉強あるのみってことですね。
SEOとかちゃんとやらないといけないみたい。
まずは検索対策ってことですな。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.12 08:31

こんにちは。ご無沙汰しています。
私は近頃の自分の生活の一部がグーグル・アマゾン化している気が・・・
何かにつけ自分でフレーズを見つけては検索、絞込み、またまた検索。
PCを使い始めた頃は作為がなかったせいかかえって検索に成功していました。しかし最近ではグーグル様に随分遊ばれてしまいます。(笑)
なかなか思ったようなサイトや答えを得られません!!ということは私は相手にされてないということですかね。(笑)

というよりよっぽどマニアックなことをグーグルさまにお願いしようとしている!?

しかし自然界を堪能する事も決して忘れておりませぬ。
今日は仕事も休みで秋の京都(大文字山~哲学の道)を楽しみました。
少し前ちょっと気にかかる出来事がありThat's life!と嘆いておりましたが、今日山の上でThis is the life !にかわりました。
話がそれてすみません。

投稿: あんりまー | 2006.11.16 17:49

あんりまーさん、お久しぶりですね。
Googleで思い通りの結果が得られないというのは、
彼があんりまーさんについてきてないってことですよ。
立派なモノノケ道を歩んでおられるということで、素晴らしいことです。
その証拠に自然(モノ)の中でお悟りになられた。
That's life!からThis is the life !へ…
まさにコト(決めつけ)からモノ(自由)への転換だと思いますよ。
というわけで、お互いモノノケ道を邁進しましょう!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.16 18:07

蘊恥庵庵主さま、ありがとうございます!
モノノケ道の仲間に入れてくださいね(笑)

投稿: あんりまー | 2006.11.16 23:03

あんりまーさん、こちらこそよろしく!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.17 06:05

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