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2006.11.19

『祈りのかたち−甲斐の信仰−』 (山梨県立博物館)

Img_chirashi 今日は午前中下の娘の発表会に行きまして、午後は山梨県立博物館へ。ついでと言ってはなんですが、博物館と同じ町内に散在する寺社を訪問、生活に根ざした民間信仰の空気をいっぱい吸ってきました。もちろん中にはレミオロメンの原点埋草神社も含まれます。この神社についても書きたいことがありますが、また後日。
 さてさて、今、博物館では開館一周年記念特別展「祈りのかたち」が開催されています。これがですねえ、本当に素晴らしかった。予想、期待より数倍感動いたしました。いやはや、やはり甲斐の仏教文化は特別ですねえ。出かける前に、東京国立博物館の「仏像−木にこめられた祈り」展を取り上げた新日曜美術館の録画を観たのですが、甲斐の仏像たちも全国代表に勝るとも劣らぬ霊気を発しておりました。実はそんな霊気に当てられてというか、はっきり言ってしまうと、何かを連れて帰ってきてしまったようでして、今、ちょっとそういう意味で調子がよくありません。あとで除霊しなくちゃ(汗)。
 変な話かもしれませんが、ああやって仏像や仏教絵画が一堂に会しますとですねえ、いろいろなことが起きてくるわけです。本来の場を離れているという意味だけでなく、なんというかライバル同士や商売敵(?)が同じ部屋に入れられている場合もあるわけでして、まあ呉越同舟とでも言うのでしょうかね、とにかく霊的にはとんでもなく渾沌とした状態になる。たぶん、博物館的、あるいは美術館的には、そういうことは考慮に入れられてないと思います(当然ですね)。そんなこと全然感じない拝観者がほとんどでしょうけれど、よく考えてみるといろいろと問題もありそうです。私みたいなお変人にはけっこうそういうことが気になるんですね。
Aizen56 そんな中、強烈な光を放っていたのは、その名も放光寺の天弓愛染明王像でしたね。あの霊的カオスの中で、同寺の金剛力士立像とともに、他を圧倒しておりました。密教パワーでしょうかね。ぞくぞくしました。
 実は今回の最大の目的は、私の学校の母体である月江寺に伝来している頂相「絶学祖能像」でありまして、実際それはそれは本当に素晴らしいものでした。30分以上その前で釘付けになってしまったんですが、この国宝級(だと思います)の頂相については、いつかあらためて書きたいと思います。いろいろ書きたいことがあるんですけど、なんかダメだ。今日は書けない。
 とにかくすごい体験でした。なんか文章を書くのもままならないほど、私のスピリチュアルな部分がかき乱されています。少し落ち着かせたいと思います。
 あっそうそう、この特別展、明日(20日)までですよ。皆さんもぜひ。ただしそれなりの覚悟を持って行って下さい(笑)。

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コメント

はじめまして。
たまに気が向いたときに読ませていただいています。
興味のあるところだけですが。その興味は、「モノ」「コト」に関するところです。ざっと目を通しただけではこんがらがってしまいますね。でも、おもしろいなぁ(ワクワク感)を持ってしまいます。それから、=物知り=と言ってしまっては失礼にあたるかもしれませんが、とても幅広い好奇心をお持ちの方なんですね。これからもたびたび刺激にしたいと思っています。

投稿: まっこ | 2006.11.20 13:44

まっこさん、はじめまして!
コメントありがとうございました。
「モノ・コト論」、一般論と違いますし、たしかに分かりにくいかもしれませんね。
もう少ししたら、ちゃんとまとめようと思っています。
もっと古典作品にあたって、最終的にはしっかり学問的なものにしたいですね。
でも、バカみたいにいろんな物事か好きで、さらに飽きっぽいので、いつのことになるやら…。
それに、とにかく書き散らしてるんで、前に書いたことなんか全部忘れてるんですよ(笑)。
まあ、気長におつきあいください。
今後ともよろしくお願いします!

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.20 14:00

是非、そううしてほしいですね。
お返事 ありがとうございました。
あの、大変申し訳ないのですが、、お名前なんとお読みするのでしょうか?漢字が苦手なもので、、。すみません。よろしくお願いします!

投稿: まっこ | 2006.11.20 18:47

よくある質問です。
えっと、私のHNの読みはですねえ、あんまり書きたくないのですが…
「蘊」は「ウン」です。
「恥」は「チ」です。
恥を積むという意味です。
「庵」は「アン」
「庵主」は「アンジュ」です。
ただそれだけです(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.20 18:57

そうなんですか、ふむふむ、庵主さん。
ただそれだけ、あるがままってことでしょうかね。
また、おじゃましますね。

投稿: まっこ | 2006.11.20 21:30

まあ、そんなとこですかね。
小津安二郎たちの雲呼亭のマネっす。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.11.20 21:31

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