アルプス一万尺〜「こやり」って?
今まで40数年歌ってきたのに、その意味を考えずにきてしまいました。そして、考え出したらドツボにはまりました。意外であり、なおかつ難解であった。
今日、娘が「アルプス一万尺」を歌ってたんです。で、「アルプス一万尺」って?「こやりの上で」って?「アルペン踊り」って?
いったい誰のどこでのどういう状況を歌ったものなんでしょう。急に気になったわけです。で、こんなこと、みんなとっくに知ってるんだろう、なにしろ子どもの時から何度も歌ってるんだから…と思ったら、そうでもなかったようです。
さあ、ネットで調べましょう。便利な時代ですね。
え〜!?そうだったの〜!?
全ては「こやり」がカギを握っていた!!「こやり」って「小槍」なんですね。槍ケ岳の山頂を含むいわゆる大槍という岩石峰の近くにある小さな(と言ってもけっこうでかい)突起のことでした。なんか山男が言うには、大槍は誰でも登れるけど、小槍はかなりの熟練ロッククライマーじゃないと難しいらしい。へえ〜、そうなんだあ。
ってことは、「アルプス」って「日本アルプス」だったんですね。なんとなくハイジを連想していた私の脳ミソは愕然。なんでも槍ケ岳の標高は3,180メートルで、小槍はちょっと低くて3,030メートルだとか。これはまさに1万尺。1尺は3.03メートルですから。へえ〜ですよね。
さて、無知が招くよくあるパターン、ハイジから「こやぎ」に行ってしまうパターン。なんともステロタイプな連想ですが、私も昔はそう妄想してました。「子山羊の上で」ってのも考えてみれば変な状況ですが、なんとなくヨーロッパのアルプスの高地の草原の子ヤギの上で無理やり踊る、そういう風習がありそうな気がするじゃないですか。
ついでに確認しますと、この曲のルーツはイギリスです。Yankee Doodleという曲です。「アメリカ小僧のまぬけ野郎」って感じの曲名ですが、それをアメリカ人たちが自虐的に愛唱歌にしたようです。なにしろ、この曲が日本で最初に演奏されたのは1853年(江戸時代!)久里浜にてとも言われてますから、日本人になじみが深いのも当然と言えましょう。で、そうこうしているうちに、なぜか山男たちの愛唱歌になったと。一説によれば京都大学の山岳部の誰かさんが作詞したとか。
さてさて、ではでは「アルペン踊り」とはいかなる踊りなのか。これは正直分からなかった。調べても分かりません。てか、それ以前に「小槍」の上では踊れないっすよ。かなり危ないものと思われます。ただ、登頂後小躍りしたくなるほど、小槍は登攀が難しいということなんでしょうね。それほど困難でない登山にしても、登頂後のあの達成感、爽快感は、たしかに特別なものがあります。あの満面の笑みをたたえた小躍りこそが「アルペン踊り」の正体なのかもしれません。
ちなみに2番以降もいろいろなパターンがあるようです。こちらやこちらをご覧ください。私は蚤の富士登山のやつだけはなんとなく聞いたことがありました。でも、それもまたいろいろとヴァージョンがあるようですね。とにかく不思議で不可解です。
しかし、基本的には山男たちの山の唄ということで落ち着きそうです。なんとなく、すっきりしたようなしないような。
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