『にゃんこ THE MOVIE』(DVD) フジテレビ
ここのところいろいろと立て込んでいまして、またいろいろと考えることもあったりしてまして、正直ちょっと疲れ気味でした。
そんな時はこういうものでも観てリラックスしましょう。
これ、ずいぶん前に入手してたんですが、全然観るチャンスがありませんでした。てか、観る必要性がなかったのであります。ま、ウチにはホンモノのにゃんこが2匹いますし、のら猫ちゃんも毎日通って来てくれますからね。それで充分と言えば充分。でも、なんでもそうですが、たまに他人のものを見て、芝が青いなとか、花が赤いなとか、猫が可愛いなとか思うのも、実は健康的だったりするんですよね。
そんなわけで、今日初めて観賞いたしました。以前紹介したシンフォレストの「猫大好き!」とは違いまして、しっかりしたストーリー性を持たせてあります。短編ドキュメンタリードラマ20本近くが収録されています。ウチはほとんどフジテレビを見ないものですからよく分からないのですが、どうもこれは「めざましテレビ」の企画の発展版らしい。ま、そんなわけで、フジテレビらしく?どちらかというと大衆に迎合した路線とも言えます。
猫という動物は、記号化されて物語性を付与されやすい生きものなんですが、ホンモノの猫は人間の御都合主義的物語性からはほど遠いところに生きているんですね。それにこうやって無理やりストーリーを与えてしまうと、いわゆる「やらせ」っぽくなってしまいがちです。そこんとこのさじ加減がどうかなと、ちょっと意地悪な観点から見てしまいましたが、まあギリギリセーフってとこですかね。篠原涼子さんのナレーションも淡々としていましたし、音楽もそれほど主張が強くなく許せました。
リアル猫のストーリー性の無さが、それをとりまく人間たちの物語を浮き立たせる。そんな気もしましたね。人間という生きものは、ずいぶんと余計なことにあくせくしたり、頭を悩ませたりしてるもんですな。なんかバカらしくなってきますね。何をそんなに一生懸命やってるんだと。その頑張りが、自分のため、人のため、世の中のためになってるんでしょうか。
そんなことを考えたりして、ほんのひととき人間界のどろどろドラマから逃避するのもいいかもしれません。やっぱり猫は神ですよ。仏ですよ。達観しています。とらわれていません。
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