吉井和哉 『39108』
まずは吉井さん、遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!とうとう不惑ですか。2年ほど早くこちらの世界に来た者として申し上げます。40代はけっこう楽しいですよ!
さあ、そんな吉井さんのニューアルバム、やっと手もとに帰ってきました。どこに行っていたかというと…ちょっとナイショです。で、帰ってきたCDには吉井さんのサインが!ひゃっほ〜!すみません、わがままお願いして。Dear Friendなんてね(笑)。いい人です。
以前こんなふうに、半分冗談で勝手に身近な存在にしちゃってましたが、ホントにちょっぴり近づいたような気がいたします。本当にありがとうございました。
さて、この「39108」というタイトル、39は「39歳」という意味と「サンキュー」の掛け詞だとか。そして「108」はお誕生日の「10月8日」と煩悩の「108」を表しているそうです。つまり、やっぱり不惑なんですね。煩悩にまみれて惑いの多かった若気に、愛情をこめつつおサラバして、新たなる地平へ!ってことでしょう。
で、このアルバムの内容はまさにそんな感じです。ソロになってから、なんとなく悶々と苦悩している感じが強かった吉井さんですが、何かが吹っ切れたんでしょうね。これからの生き方、ミュージシャンとしてのあり方が見えてきたんでしょう。そういう覚悟が感じられます。もちろんイエモンという若気にも、じゃあな、ありがとな、ということ…。
決してイエモン時代のような華やかさはありません。しかし、そこには何かと対決するというロック魂が満ち溢れています。この前も書いたように、その何かとは、まず「自分」なんですね。だから、YOSHII LOVINSONではなく吉井和哉として裸の自分と対峙した。今回アメリカのミュージシャンとアルバムづくりをしたというのも象徴的です。結果として日本男児吉井和哉が浮き彫りにされたんじゃないでしょうか。
そう、もう惑わずロッカーとして生きていくと。いや、惑い自身は消えるものではないでしょうが、その惑いを惑いとして放置するんではなく、ロックとして昇華していく、そのことには惑いがなくなったんでしょう。
昨日もMステに出てましたけれど、これからはいろんな意味で露出度も高くなっていくでしょうね。それはプロモーションという意味でもありますが、それ以上にロックという音楽が持つ本質、つまり耳を塞いでいても聞こえてくるほどの押しつけがましさのためではないでしょうか。ロックにひきこもりは似合わない。
年末の武道館ライヴのチケットを取りました。彼の不惑を肌で感じてこようと思っています。オレも負けないぜ!
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コメント
はじめまして。
私もイエモン時代からの吉井さんファンです!
サインもらったんですか、いいですねえ〜。
ところで!
リンクをたどって蘊恥庵庵主さんのエッセー「大切」を読んだのですが、
あれってポジネガマンの歌詞につながってますね。
ポジネガマンを聞いて書かれたんですか?
ちょっと気になったもので。
ではまた来てみます。
投稿: fin | 2006.12.02 12:35
finさん、こんにちは。
エッセイまで読んでいただき恐縮です。
あれを書いたのはもう8年くらい前だと思います。
ですから、もちろんポジネガマンは聴いてません。
で、実はですえ、あるツテでこのエッセイを吉井さんに渡してもらったんです!
御本人に渡って、そして読んでいただけたかどうかはわかりませんが。
ちょうどレコーディングでアメリカに行く時でしたし。
で、私もポジネガマン聴いてびっくりしましたよ。
えっ?オレってネガマンかい?って(笑)
まあ偶然でしょうけど、ちょっと嬉しいような気もします。
ただ、私は「LOVE」を「愛」と訳したくないって書いてますからね。
逆と言えば逆です(笑)
というわけでちょっぴり不思議な話でした。
(参考)エッセイ大切
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.12.02 14:18