ショスタコーヴィチ 『ジャズ組曲』
SHOSTAKOVICH: Jazz Suites
100歳のお誕生日おめでとうございます。今日はショスタコーヴィチさんの誕生日です。
以前、キース・ジャレットの弾く24のプレリュードとフーガを紹介しましたね。そのころからなんとなくショスタコーヴィチに興味を持ち始めていました。ちゃんと聴く前は、まあ難解な現代音楽なんだろうな程度の浅はかな認識しかなかったんで、今ちょっと恥ずかしい気持ちになっています。これほど親しみやすい音楽だったとは。
ただ、私のお気に入りはどうしても偏りますね。これはもちろん私の音楽的趣味の狭小さから来るものだと思いますけれど。先ほどの前奏曲とフーガもそうですが、バッハに敬意を表したとおぼしき対位法的楽曲や、映画音楽に使われたもしたダンス・ミュージック系ですね。それらなら何度も聴ける。もちろん、その他の彼らしいオーケストレーションの妙味やら、やや政治的、思想的臭いのするものなども、ふむふむ悪くないねえ、という感じでは聴けるんですが、繰り返し聴くとなると、どうしてもある意味わかりやすいものになってしまう。もうこれは私の能力の問題だと思うので諦めています。
で、今日はいつものお気に入りをNMLで聴きました。これはジャズというよりは、サロン風なダンス・ミュージックなわけですが、シリアスなイメージの先行しがちな彼が、実はたいへんにユーモアやウィットに満ちた人物であったことを雄弁に語る名曲だと思います。おそらく自分自身が演奏して楽しんでいるのを思い浮かべながら作曲したのでしょう。音の一つ一つが生き生きとした躍動感を持っているように感じられます。音自身が踊っている。
というわけで、今夜はウォッカでも飲みながら軽くダンスでもしたいところですが、実はどうにも胃が痛くていかんのです。胃潰瘍かもしれません。間違いなくストレスです。その原因は…明日胃カメラ飲むんですよ。それがいやで胃潰瘍になっちゃったみたいです(笑)。第一医者大嫌いな私です。もうとにかく医者に行くだけでもストレスになるんですよ。これじゃあ、なんのための検診か分かりません!
というわけで、今夜はこのへんでおやすみなさい。せいぜい夢の中で踊りましょう。
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コメント
こんにちは!
胃カメラはどうでしたか?
ぼくはまだ一度も、胃カメラ飲んだことがありません。
今では、鼻から挿入する細い物や、小さいカプセル型の飲み込むカメラがあるようです。
ショスタコーヴィチで思い浮かぶのは、交響曲第5番です。
第4楽章の最初の方が好きです。なんとなく元気になるので。
10年ほど前に、交響曲第5番のCDを2枚買いました。
でも、今ではあまり聞いていません。
飽きっぽいので。
投稿: kobayashi | 2006.09.27 20:23
kobayashiさん、おはようございます。
胃カメラは無事終わりました。
麻酔で眠っているうちにやるので、
はっきり言うと気持ちいいくらいなんですけどね。
ただ、胃にカメラが入ってのぞかれるっていうのが…。
私もふだんはショスタコはあんまり聴きません。
でも最近嫌いじゃないなと思うようになりました。
5番もたぶん聴いたことないんじゃないかな。
今度聴いてみますね。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.09.28 06:09