『緊急ドラマスペシャル 内閣総理大臣 小泉純一郎』 (日本テレビ)
歴史に残る2000日5つの謎を解く
珍しくテレビドラマネタを続けます。
「政治は演劇だ!」と言ってはばからないワタクシでありますが、任期中にドラマをやっちゃうのはどうかと…。劇場公開中に、人気に便乗してテレビ版作っちゃったと。まあ、テレビはなんでもありだからね。
ところが、実際観てみると、これが大いに笑えた。次期主役候補のホンモノが登場するコーナーでは、大いにすべっていた日テレでありますが、ドラマ自体はなかなかツボを押さえた佳作でありました。
と思って、エンドロールをチェックして納得。制作協力はかの「安寿」ではありませんか。な〜るほど。こんなところに萌える一般視聴者もあんまりいないだろうな。そう、「安寿」と言えば、あの名作『三菱自動車“リコール隠し”の真実』を作った会社ですよ。なるほど。ドキュメンタリーとドラマの中間を行く手法がそっくりですね。これってけっこう新しい分野だと思いますし、これからのテレビドラマ作りの一つの潮流になると読んでるんですけど。
さてさて、今回のMVPは当然ゴリさんですよね。竜雷太。亀井静香役、はまりすぎてました。ホンモノお三人さんたちも爆笑してましたね。もうそれだけで私は満足でした。あれは顔が似てるとか、そういう次元ではないんですよ。役者としてホンモノの気配を模してるわけです。芝居は単なるそっくりさん大会ではありませんし、モノマネ選手権でもありません。総合的な気配づくりこそ芝居の王道です。その点、武部さん役のウルトラマン黒部進さんもさすがでした。ダメだったのは…言わずもがなですな。
内容的には、田中均さんがかっこよかったんですけど、彼を演じた辰巳琢郎さんは、どっちかというと安倍さん役の方があってたんじゃないかな。顔的にも、坊ちゃん気配的にも。
ま、政治をこうして茶化したりすると真剣に怒る御仁もいらっしゃるわけですが、何度も言いますが所詮政治は演劇です。お客さんをその気にさせるのが仕事ですからね。いくら国のためと吠えても、お客さんがその気にならなきゃ始まらない。その点、2000日も飽きさせずロングランした小泉さんは、たしかに歴史に残る役者でしたね。おつかれさまでした。御本人もかなり満足なのではないでしょうか。
ところで、カリスマ役者の後を継ぐ人は大変ですよね。水戸黄門役とおんなじで。安倍さんが石坂浩二さんみたいにならないことを祈ります。
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