Pat Metheny Special Project 『JAZZ BALTICA 2003』(DVD)
うちのバンドのギタリストというか、もえたんの彼が持ってきてくれました。さっそく一緒に鑑賞。彼が「すごい!」と言うだけのことはありました。
これはかなりレアの映像のようですね。彼はどうやって手に入れたのでしょう。おそらくヨーロッパのテレビ番組として放映されたものでしょう。映像も音も非常に美しい。ちなみにPAL仕様でしたが、ウチのDVDプレイヤーはこいつなので、何の問題もなく観れました。
2003年、ドイツの最北部で行われたジャズ・フェスティバルでのライヴ映像ということですね。曲目紹介と感想などをちょっと。
1. Bright size life
2. Falling Grace
3. What Do You Want
4. Angel Eyes
まずは、スウェーデンの名ギタリスト、ウルフ・ワケーニウス (Ulf Wakenius)とパットのデュオ。これですでにノックダウン。世界一どうし(と言うのも変ですが)の夢の共演。全然二人のテイストが違うだけに結構バトルしてます。しかし、楽しそうな二人。超絶技巧はもちろんですが、音楽性の高さで真っ向勝負。
5. Do It Tomorrow
6. Giant Steps
7. Fly Fly
8. Falling Down
9. Diavolo
続いて、パット・メセニーを中心としたスペシャル・グループ第1弾。
Karl-Martin Almqvist – ts
Pat Metheny – g
Till Brönner – tp
Leszek Moýdýer – p
Lars Danielsson – b
Wolfgang Haffner – dr
という編成。あんまりよく知らない人たちとのセッションですが、非常にていねいな緻密なアンサンブルが聴かれます。渋い。北欧の雰囲気(なのかな?)。
10. This Masquerade
11. Don't Let Me Be Lonely Tonight
12. Fragile
13. Impressions
スペシャル・グループ第2弾がさらにすごい。ものすごく良かった。
Michael Brecker – ts
Pat Metheny – g
Nils Landgren – tb&vo
Esbjörn Svensson – p
Lars Danielsson – b
Wolfgang Haffner – dr
特にニルス・ラングレンってものすごい人ですね。スウェーデンのトロンボーン奏者ですが、静かな雰囲気の歌もいい。渋すぎ。で、本職のトロンボーンになると、ものすごく熱い。いや、こんなに上手なトロンボーンは初めて聴きました。すっかりファンになっちゃいましたよ。
どの曲も静かに始まって、ソロの応酬からどんどん熱く盛り上がっていきます。そして、いつ果てるともなく驚異的なインター・プレイが続き、こちらも興奮状態に。そして、ふっとまた静けさが戻って終わります。う〜ん、こんなの生で聴いたら卒倒するな。人間ってすごいなあ。
実はこのDVDを鑑賞する寸前まで、思い出のメロディーを一緒に観てたんですが、どっちにしてもプロはすごいですね。本当に、この時代に生まれて良かったと思いましたよ。こういう音楽たちに出会えるだけでも感謝感激ですよ。
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