「一期一会 キミにききたい!…オタクと偏見の話@池袋.乙女ロード」(NHK教育)
9月2日の記事でも紹介した番組「一期一会」。今日のもかなり面白かった。バリバリの体育会系イチゴくんが、筋金入りの腐女子系イチエさんと出会います。
2次元のヴァーチャルな世界を基本としたオタクの世界が全く理解できないイチゴくん、スポーツを通じた生身のつきあいから生まれる感動や本当の人間関係を大切にすべきだと主張します。まあ当然ですよね。それに対して、男装喫茶の経営者でもあるイチエさんは、自分の店に彼を招いたり、自宅のガンダムフィギュア群を見せたり、メイド喫茶に連れて行ったりします。イチゴくんはどこへ行っても「チワッス!!」と元気にあいさつ(空気嫁)。その後は苦笑するばかり。まあ当然ですよね(でも、メイド喫茶ではちょっとデレデレしてて可愛かったっす)。てか、イチゴくんのファッションがよかったっす。ラガーシャツに部バッグ(?)。そこには「一生懸命」の刺繍が…いいぞいいぞ(笑)。
さて、そんなわけで、もうその状況だけでも面白かったんですけど、最後の方で二人とも身近な人の「死」について語ったんですよ。イチエさんは悲しみや苦しみから逃れるためにガンダムSEEDに没頭した。イチゴくんは自分の体をいじめて現実から逃げようとした。好対照です。
そこで、私は今読んでいる本の内容を思い出したんです。仏教の本です。その本(近いうちに紹介します)では、仏教学の立場から、仏陀自身が説いたのは「老病死の苦から解放されるために、全ての生産活動をやめ、余り物だけをもらって生活し、ある特殊な集団の一員となって、肉体的な難行苦行ではなくひたすら脳内で瞑想をすべし」というようなことだと紹介しています。
ん?これってオタクじゃないっすか?いや、今日はわざと極端な話をしています、私。もちろん真面目に考えれば、仏教とオタクの相容れない部分もたくさん提示できますけれど、今日はわざとこんな感じで書きます。
というのはですねえ、ここのところ、オタクやひきこもりやうつ病や境界例や不登校やニートやパラサイトなんかの集会(?)に参加することが多く(って学校内の話しですけど)、つくづく思ったんですよね。こいつらが生きにくい世の中だなって。資本主義と民主主義、つまり生産性と多数決の世界だからこそ、彼らはまるで病人扱いされる。でも、ちょっと冷静に考えれば、どちらが地球に優しい(って言葉もあっち側の発想ですが)か分かりますよね。本当に正しいのはどちらなのでしょう。彼らの感じる違和感の原因って、彼らの中にあるんじゃなくて、この世の中にあるんじゃないんですか?
という具合に進んでいくと、それは仏陀の発想につながっていくわけです。これは半分冗談であり、半分真面目な主張であります。生産性と多数決…これらが正しいと思うのは、そういうふうに教育された結果であり、各個人の検証の結果ではありません。それだけは確かです。
おっと、とんでもない話になっちゃった。えっと、一期一会に戻します。ま、こんなふうに毎回いろいろなことを考えさせられる30分を提供してくれるこの番組。前身の「しゃべり場」はちょっと痛過ぎて観る気になりませんでしたが、こちらは実にいい感じですね。こだわりをぶつけ合う若者たちが、たとえ部分的にであっても、理解し合い、受け入れ合い、認め合っていく姿は、本当に感動的です。なんか「愛」ですね。人類愛。こうして、互いが接し合うことによって、誤解を解き、自分自身も豊かになっていく。完全なる異文化理解は難しいでしょうが、異文化交流がもたらす光明には大いに期待できますね。特に、かたくなに見えつつ実はフニャフニャの若者にこそ体験していただきたい。
この番組、なんとなく私がイメージするものの雛型になっているような気がします。再び「さすがNHK!」。みんな観るべし!
30日(土)午前11時15分から再放送あり!!
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