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2006.08.09

江原啓之スペシャル「天国からの手紙」

 亡き家族からのメッセージ
P1 昨日放送されたものの録画を観ました。いろいろと考えさせられましたね。
 私の江原さんに対する姿勢はこちらをお読み下さい。
 で、この番組を観て思ったこといろいろと。
 泣けました。で、泣いてる自分に疑問も持ちました。この涙ってなんなんだ?「感動」か?「共感」か?「哀しみ」か?非常にあいまいなんですね。ただ、一つ言えることは、番組制作者の意図どおりだということです。私は江原さんのお仕事は素晴らしいと思います。プロの霊能者として尊敬します。しかし、それと、一般庶民の「不幸(あえてそう書きます)」をメディアに乗せて放送し、テレビ局やスポンサーが儲けるのとは、ちょっと別に考えなければならないと思うんですね。
 江原さんは、こうしてテレビを通じてスピリチュアルな世界の存することを広めたいとお考えでしょう。それは方法としては間違っていません。また、結果として、江原さんの、方便(あえてウソとは書きませんが)も含めた発言が、ご家族を幸せにするわけですから、その点も問題ありません。実際、観ている私たちにも素晴らしいメッセージを送ってくれていましたし。
 でも、一方の番組制作側の倫理というか、そういうものは問題視されなくていいんでしょうかね。たとえば、ちょうど今日は長崎原爆の日ですけれど、そういった不幸、つまり人の死を、関係者と主演者と視聴者の「涙」で簡単に昇華できませんし、してもいけないと思います。
 一方で、少し矛盾するかもしれませんが、こうした世界がこうして一般に広く受け容れられることに対して、なにか安心もします。前書いたように、私もプチ霊能者的な部分がありまして、それでかなり苦労してきました。あまりいい思いはしてこなかったんですね。でも、ようやく世の中が「ウソだ」とか「非科学的だ」とか言ってバカにしないムードになってきた。これは喜ばしいことです。
 最近、「仏教と科学」に関する本を和尚様にお借りしてじっくり読んでいます。ものすごく面白い。そこにも出てきますが、いわゆる「量子論」の世界では、江原さん的世界の存在こそが「科学的」なわけです。それらを安易に結びつけるのはよくありませんが、それこそ無数のパラレルワールドが存在し、それらに対して、我々卑小で非力な人間がいろいろな方向からアプローチしたり、いろいろな位相とのいろいろな相性のようなもので、お互いに齟齬が生じたり、まあ、世の中ってそんな感じなのかなという予感はしますよね。
 ところで、先ほども書きました、今日は長崎の日です。学校の補習では「最後の弾丸」を観ました。私や生徒たちの涙ってなんだったんだろうなあ。生徒の感想「超感動した」でいいんでしょうかね。そんなことも考えてしまいました。
 ついでに言えば、江原さんのような方々の活動が、基本的に亡くなった方と生きている方との「ミーディアム」に限られているというのが、私には残念なんです。生きている者どうしの「ミーディアム」になって、たとえば戦争をしないようにとか、そういうのって無理なんでしょうか。無念の死の前になんとかならないんでしょうか。そんなことも考えてしまいました。
 ふう、いろいろとうまく行かないものですね。結局、大きなパラダイムシフトを促す「宗教」が必要なのかもしれません。「宗教」という言葉自体は嫌いですけどね。だって、それが原因でケンカしてるんだもん。
 そのへんについては、またいつか。

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