甲子園を目指して…選手宣誓!
今日、高校野球の地方大会が開幕しました。開会式、本校の野球部主将が選手宣誓をしました。ニュースなどを見ると、彼は立派にその重責を果たしたようです。正直ほっとしました。
私は模擬試験が入っていたため、球場に行くことができなかったのですが、実は今回の宣誓には特別の思い入れがあったのでした。一つには文面を彼といっしょに考えたこと。せっかく宣誓のくじを引き当てたからには、本校らしい宣誓にしたいものです。でも、いざ作るとなると意外に難しいんですよ。彼は「感謝」という言葉や「富士山」を入れたいと言います。私としてはあんまりコテコテにはしたくなかったので、なるべくシンプルなものを目指しました。結果として、なかなか良いものができたと思います(自画自賛ですが)。
あとですねえ、とっても個人的なことで恐縮なんですが、ある意味今回のことで20年前の恩返しができたんです。というのは、宣誓した彼、私が大学時代お世話になっていたアパートの大家さんのお孫さんなんです。私が大家さんにお世話になっていた頃は、まだ彼はこの世に存在していなかったわけで、なんとも隔世の感がありますが、いろいろな意味で(家賃滞納とか…笑)でお世話になった(ご迷惑をおかけした)大家さんに、間接的ではありますけど、ようやく恩返しができたような気がするんですね。お孫さんの一世一代の大仕事のお手伝いができましたので。
まったく縁というのは不思議なものです。それこそこんなことになるなんて、20年前には想像すらできませんでした。
先生になって良かったと思うのは、生徒を通じて自分のかなえられなかった夢を実現できることですね。こんなこと言うと不謹慎だって怒られるかもしれないけれども、ホントいろいろあるんですよ。野球少年だった私(今じゃ誰も信じてくれませんが)は、高校球児たちに憧れて毎日練習してましたし、あの選手宣誓にかなり憧れてました。誰もいないところで一人でやってみたりしてね。それがこういう形で(半分)実現しちゃう。ありがたいことです。
大学に行った生徒たちもそうですね。最近では、日芸の放送とか、芸大の邦楽とか、ほとんど私の趣味です(笑)。生徒にとっては迷惑かもしれませんけど、それこそ「縁」だということで…。バンドで頑張ってる奴とか、お笑いの世界で頑張ってる奴とか、画家になっちゃった奴とか、考えてみれば本当に彼らに感謝しなくちゃね。実際いろいろ教えてもらえるし、ありがたい商売です。明らかに与えた以上のものが返ってくる。
さあ、とにかく野球部の諸君には、宣誓にあったように高き頂を目指して威風堂々と戦ってもらいたいと思います。そろそろ甲子園に行きたいな。行けたら、私にとっては四半世紀ぶりの甲子園のスタンドです。
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