『米だけの酒(新規格純米酒)シリーズ』 福徳長酒類
紙パック酒というと、ちょっと昔まではいわゆる合成酒、工業用アルコールに砂糖を足したようなもの(ちょっと言い過ぎだな)でした。
2005年から純米酒の精米歩合規定が撤廃されてからというもの、その様相はかなり変わってきました。ある意味酒造のハイテク化が進んで、精米歩合70%以上でもそれなりにおいしいお酒が造られるようになり、そちらの需要もかなり増えてきたのです。ですから、日本酒離れに苦慮するメーカーもそちらに力を注ぐようになりました。
私も、このブログでは日本酒について蘊蓄を並べてきましたけれども、そうした「いいお酒」はそれなりに高いわけでして、毎夜の晩酌にはちょっともったいない。家計のことも考えればそんな贅沢もできないわけです。で、いろいろと格安のお酒も試してみたりしました。
たいがい格安の酒は大容量ですので、買って後悔、料理酒に回すというようなことも多くありましたが、そんな中、これは充分いける!と感じて、最近すっかり定番になっているのが、福徳長酒類株式会社の一連のシリーズです。地元山梨の工場で造られているこれらの「米だけの酒」シリーズ、はっきり言って、「がまんできる」レベルではなく、「うまい」レベルに仕上がっています。
まず最初に呑んだのが、地元のセブンイレブンで売っている「純米酒 蔵人の技 米だけの酒 山廃仕込」というヤツです。2リットルで900円台ですからね。びっくり価格です。で、安かろう悪かろうかと思うと、なかなかさっぱりした味わいでかなりいける。アルコール度数は14〜15%ということで、ややうすい感じもありますが、それが晩酌にはちょうどいいんですよね。適度なうまみと後味でして、実は私けっこう好きなんです。何しろ安いしコンビニで買えちゃうんで。おススメです。いちおう純米だからでしょうか、翌日の朝も安心ですよ。
その他の銘柄(?)「米だけのす〜っと飲めて」「すっきりと美味さが冴える」「乾杯名人」「米だけの酒 山田錦」も試しましたけれど、なかなかどうして、値段以上の味でした。なにしろ3リットルで1000円ちょいなんて値段ですからね。家計に優しいっす。
ぜいたくなお酒、たとえば「大吟醸」なんかは、やはり「ハレの日」にいただくべきもの。日常には日常らしい酒が一番なのかもしれませんね。とにかく、紙パックなんて…という先入観をお持ちの方々、ぜひ一度だまされたつもりで「福徳長」を試してみて下さい。
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