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2006.07.09

山梨県立博物館

Haku1 昨日入場者が10万人を超えた県立博物館に行ってきました。
 ホントにいろんな紆余曲折がありましたね。作るか作らないかで大モメでしたから。無駄な箱物はいらん!っていう人も多かった。私も、また「寒い」「痛い」施設ができるんだろうな、って思ってましたから、どちらかというと期待していなかったんです。
 で、結局昨年10月に開館した。私は開館してから知ったんです。網野善彦さんがかかわっていたと。まったく勉強不足でした。考えてみればまさに出身地だもんなあ、あのあたり。
 それに、実際に行った何人かの知り合いが、口をそろえて「良かった」って言うものですから、俄然興味がわいてしまった。でも、その後何度も訪れる機会を逸して、とうとう今日になってしまいました。葛飾北斎「富嶽三十六景」全四十六図を集めた企画展も今日が最終日ということで、忙しい中なんとか実現させたのです。
 結論。面白い!一人でゆっくり来たいですねえ。今日は家族といったものですから。全然落ち着いて観られなかった。
 なるほど、アミノ酸じゃなくて網野さんの味がする。いわゆる「常民」に焦点を当てた展示の数々は、今までの博物館のイメージをひっくり返すものでしょう。まあ、生活、命を感じさせるという意味では、アミノ酸とも言えるかな(笑)。
 この前書いた『民族という名の宗教』の記事的に言えば、「虚構」よりは「現実」を重視したということですね。「民俗」なわけです。
 山梨で一番「痛い」のは「武田信玄」です。特に郡内地方の人にとっては、信玄は微妙な存在。とても地元の英雄とは言えません。風林火山の旗を掲げちゃうと、それこそ「伝説」「神話」による「甲斐国民」「山梨民族」の創生になってしまう。それは死んだ「コト」であって、生きている「モノ」ではありません。どの土地でもそうですが、どうもそういう方向に行くことが多いんですよね。合成アミノ酸アレルギーの私には気持ち悪いだけです。
 まあ、アミノ酸…じゃなくて網野さんとしては、もっと「モノ」の方に行きたかったでしょう。つまり非常民ですな。私ももちろんそっちの趣味がありますし、本来山梨はそういう意味でのメッカでしたから、ほんのちょっぴり期待したんですけどね、さすがにそこまでは行けなかった。やっぱり里が中心だった。公的な機関ですからね。いきなりそこまではね。まあ、そのうちに企画展でなんかやらかしてくれるでしょう。
 それでもとにかく、今までの博物館のイメージとは違って、「生きている」感じがしました。体験型の展示も多いですし、前衛芸術チックなマテリアルもふんだんに使っていたりして、なかなか飽きない構成になっていました。とは言っても、なにしろ一人ではなかったので、じっくり読んだり観察したりできなかった。次はなんとしても一人で行かねば。
 ああそうだ、北斎北斎。そう、もともとは北斎に期待して行ったんですけど、後で観た常設展が面白すぎて、印象が薄れてしまった。いや、もちろん全部まとめて観るのは初めてでしたし、それぞれ素晴らしいのも当たり前で、それなりに感動したんですけど…。やっぱり子ども連れだと鑑賞・考察にまで至らない。ごめん!子どもたちよ。今度は連れていかないぞ。
 ちなみに博物館を出た後、子どもたちはラブ&ベリーやりに行きました。それでふと思ったんですけど、ラブ&ベリーとかも、「和」のテイストでやったらどうでしょうねえ。町娘とか大奥とか花魁とか。小物まで含めると、けっこういろんなパターンが楽しめると思うんですが。そういうところで日本の伝統文化やセンスを学ばせるんですよ。男の子向けに吉原攻略ゲームとかね。そりゃまずいか。

山梨県立博物館

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