ジョニ・ミッチェル 他 『シャドウズ・アンド・ライト』(DVD)
Joni Mitchell 『Shadows & Light』 Pat Metheny Jaco Pastorius Lyle Mays Michael Brecker Don Alias
史上最強のバックバンドを引き連れていた歌手って誰でしょう?答えはもちろんジョニ・ミッチェルです。誰がどう考えても最強ですよねえ、このメンバー。
それほどすごい女だということです、ジョニ・ミッチェルさん。それはもちろん認めますよ。すごいのは確かだし、音楽以外の才能もすごいというのはよ〜く知っています。カリスマ性があった、というのも理解できます。でも、でも、でも、こんなバックバンドを雇っちゃうというのは…。そこまですごいのかなあ、いやそこまですごいんでしょう。
まあ、とにかく確認しましょうね。
パット・メセニー(ギター)
ジャコ・パストリアス(ベース)
ライル・メイズ(キーボード)
マイケル・ブレッカー(サックス)
ドン・アライアス(ドラムス)…ご冥福をお祈りいたします
これですからね。感動するというより、もう呆れてしまいます。
それでどういうことになっているかというと、すごいことになってるわけです。ジャコなんかも超健康的ですし、バットもライルもマイケルもドンも、それぞれかなり自己主張してる…のですが…。
そう!あくまで主役はジョニ・ミッチェルでした!おいおい、こんなメンバーに囲まれて、余裕ぶっこいて、しまいにはにらみまで利かせて、この場に君臨するって…。女は強し!ですよ。
私、本当のことを言うと、ジョニ・ミッチェルをちゃんと聴いてこなかったんですよね。もちろん名前と顔と有名な曲くらいは知ってましたけれど、これほどの「女」だったとは…。
てか、そうそうたる男ども!どうしたんだあ。どこかいつもの君たちと違うじゃないか。音はたしかにいつもの君たちと言えばその通りだけど、なんか顔が違うぞ。なんか女房の尻に敷かれてニヤニヤしてる人のいいダンナみたいだ。
夢のセッションで楽しいとか、そういう笑みには見えませんぞ。だいたい、その「女」自らのエディットだと思うけれど、映像がなんだかシュールに蹂躙されてる。それぞれの見せ場の映像が意図的に消されている…と思うのは私だけでしょうか。その点についてはずいぶんと世間でも評判が悪いようですね。考えようによっては、あのコヨーテが野ネズミ?を追いかけているシーン、とっても象徴的なような気もするんですけどね。
とにかくこの映像作品は必見です。とんでもない神が集まるととんでもないことになる、という良い例でしょう。そして、出雲に神様が集結しても、結局そこで頂点に立つのは天照大神だということです(笑)。
Amazon シャドウズ・アンド・ライト
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』(2024.07.23)
- まなびの杜(富士河口湖町)(2024.07.21)
- リンダ・キャリエール 『リンダ・キャリエール』(2024.07.20)
- グラウプナーのシャコンヌニ長調(2024.07.19)
コメント