『Best of Best 27(初回生産限定盤)』 松田聖子
急遽カミさんの実家のある秋田に行くことになりまして、いつものとおり12時間のドライブです。途中大雨による土砂崩れ(羽越本線が埋まってました)があったりして、予定より時間がかかってしまった。
家族4人、あの狭いパンダの車内で半日何をして過ごすかというと、ほとんど歌を歌っています。私以外の女3人は。
で、それぞれ音楽の趣味も違うわけでして、あれを聴くとかこれを聴くとか、まあもめるわけですね。チビなんかそんなことで泣き出したりする。そんな中、誰もが納得しながら聴いたり歌ったりできるのがこちら。松田聖子の命であります。さすが神は違う。
今回はTSUTAYAで借りた『Best of Best 27(初回生産限定盤)』を携えてまいりました。大物のベスト盤というのは、それこそ趣味というか、思い入れが違うものですから、なかなか完璧なものを作るのは難しい。聖子の場合もそうです。
その点、このベスト盤はなかなかいい線行ってますね。全楽曲の中からファンによる投票で決まった上位27曲を収録しているのです。だからまあ平均的な趣味で無難にまとまってるって感じですかね。ウチの家族的には「小麦色のマーメイド」がないのがガーンですけど。娘のカラオケ十八番なんで。
家族それぞれの楽しみ方をしながら、3時間近く時間をつぶせまして、まったくもってありがたやありがたや。私は真剣に楽曲分析にいそしんでおりました。あらためてスゲー!って思いましたね。クオリティー高いわ。ポール・モーリアが驚いてアルバム作っちゃうはずだ。個性ではやっぱり松任谷由実作品ですかね。カミさんがいちいちそれらをユーミンのものまねで唄ってたのには参りましたけど(笑…あとなぜか時々中島みゆきになってました)。
ワタクシ的に本日の発見!はですねえ、「ガラスの林檎」。細野晴臣作品ですね。この曲ってほとんどバロックしてますが、面白かったのは通奏低音パートです。あのイントロでは主音に固執してますけど、歌に入ると、ほとんど全く主音が出てこないんですね!あえて主音(ファ)を避けるように旋回している。それが、あの独特のホーリー感を出しているわけです。ある意味不安定で、それが「ガラスの林檎」という感じでもある。う〜ん、さすが通奏低音奏者の作品だ。ちょっと感動。いずれ歌謡曲バンドでやりたいものです。
この限定盤ベストには裏バージョンもあるんですよね。シングル以外の隠れた名曲ベスト27を集めたものです。とはいえ、今では表も裏も14曲バージョンしか売っていませんが。TSUTAYAには裏も置いてあったので、近い内に借りてこよう思っています。
Amazon Best of Best 27(初回生産限定盤)
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コメント
はじめまして
ポール・モーリアは
松田聖子のカバーアルバムを
作っていませんよ~
カラべりでは?
投稿: 通行人 | 2011.12.10 09:06