『Stellarium』(プラネタリウムソフト)
先日四半世紀ぶりにプラネタリウムを観たと書きました。ああいうホンモノのプラネタリウムも、なんとなく箱庭(箱空)的であります。本来無限遠に近いものが数メートル先に見えているわけですからね。明らかにスケールダウンしていて、誰もリアルだと思いながら観ているわけではありません。ある意味フィギュアを観賞するような感じです。
日本人ってそういうの大好きですからね。枕草子にも「なにもなにも小さきものはみなうつくし」とあります。古語の「うつくし」は「カワイイ」そのものです。まあ、女版「萌え」ですね。
で、究極の縮小化の対象が「星空」です。なにしろ限りなく無限大に近いんで。本当は手が届かないものを手元に招き寄せて置いておきたい、時間的、空間的、その他の条件に左右されず観賞したい、という意味でも、まさに「をかし=萌え」ですよね。
さて、そんな日本人の願望を見事叶えてくれちゃっているのが、このソフトです。究極の箱空『Stellarium』!!フランスのFabien Chéreauさんを中心に世界中の人たちが改良を重ねています。つまり、オープンソースのソフトなんですね。よってフリー、つまりタダです。ありがたいことです。
このソフトはすごいですねえ。この前観たホンモノのプラネタリウムより機能的にはずっとすごい。12万個の恒星のデータが登録されており、星座絵やグリッドが描画されるのはもちろん、星雲・星団や惑星に至っては、ズームアップしていくと、ホンモノの天体写真をリアルに見ることができます。ちょっとした宇宙旅行を手軽に楽しめるというわけです。あっ、ちゃんと瞬きも再現できますし、霧なんかも出せます。地上の風景も選べたり、とにかく楽しい。学術的、教育的、実用的である以上に、趣味的なんですね。いや芸術的かも。
ソースはLinuxですが、MacOSXとWindowsXPに移植されていますから、世界中の誰でも楽しめます。使い方は簡単ですし、別に天文についての知識がなくても、充分遊べますよ。パソコンとにらめっこの仕事に疲れたら、これで心を宇宙に解き放ちましょう(ちなみにパソコン自体にはかなりストレスがかかるようです)。
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- AIで創る「新しいバロック音楽」(2025.05.14)
- 『Baby, I Love You』by Suno AI v4.5(2025.05.07)
- 『Tokyo Jazz』by Suno AI v4.5(2025.05.04)
- 格安Bluetoothイヤホン(2025.04.26)
- iPhone 16e(2025.04.21)
「自然・科学」カテゴリの記事
- 吉野〜南朝の幻影(2025.05.21)
- 私的「大鹿村騒動記」(2025.05.18)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2025.05.17)
- 佳子さま降臨(2025.05.16)
- 天然温泉 ロテン・ガーデン(町田市)(2025.05.15)
「モノ・コト論」カテゴリの記事
- 地震と大相撲(2025.03.30)
- ハイデガーVS道元…哲学と仏教の交差するところに、はじめて立ち現れてきた「真理」とは?(2024.06.03)
- 文字を持たない選択をした縄文人(2024.02.14)
- スコット・ロスのレッスン(2024.01.12)
- AIは「愛」か(2024.01.11)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント
おーーこれはすばらしい!!
最近google earthにも飽きてきたところ(ワシントン記念塔の陰が変だ)、また新しいおもちゃが。これは美しいですね。すごい時代になりました。また仕事ができなくなりそう。でもいやされる。
子供たち、早速メテオいっぱい降らして遊んでます。でもこれお勉強になりますね。使い道いっぱいありそう。正座早見版もういらないし。雨が上がるのが待ち遠しい。優れもの。感動しました。ありがとうございます。
投稿: 散人 | 2006.05.19 21:57
こんばんは。
私もgoogle earthで平壌に行ったりしてましたが、
どうもアメリカにモザイクが多いので、ちょっといやけがさしてました。
やっぱり宇宙旅行の方が楽しいですね。
いろいろ遊んでみてください。
では。おやすみなさい。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2006.05.19 22:09