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2006.05.01

ようやく桜満開@富士山

Sakura55 今日は暑かったっすね。なんでも甲府では34度超え!避暑地富士山でも25度を超えました。おかげで、近所のソメイヨシノのトンネルも一気に満開に。
 ここの標高はおよそ1000メートル。同じ緯度の平地に比べておよそ1ヶ月遅れですね。東北や北海道とだいたい同じです。なんとなく得した気分になるのはなぜでしょう。
 ところで、このソメイヨシノ、ご存知の方がほとんどと思われますが、クローン種なんですよね。つまり、全国、いや今や世界中で咲き誇っている「桜」は、遺伝子的には実は同一。考え方によっては、たった一本のソメイヨシノが世界中に見えない根を張って生きているとも言えます。なるほど、だからこうしてある条件になると一斉に花を咲かすんだ。面白いですね。
 クローンですから自分では殖えることができません。必ず人間の手によって殖えるわけです。なんとなく不思議ですね。美しさという武器で人間に貢がせているんですよ。さくらタンのためなら一肌も二肌も脱いじゃうわけですね。美しくてはかない…たしかに「萌え」属性だ。
 ずいぶん前になりますが、絶命寸前の桜(ソメイヨシノではない)の古木をクローン技術でよみがえらせる、というか、若々しいコピーを作っちゃおう、というプロジェクトをテレビで見ました。桜の持ち主さんも、クローン技術者さんも「いいコト」だと感じているようでしたが、私はちょっと違和感を持ちました。
 こういう自然の摂理に反したコトこそ、私のしつこく言う「コト化」作業、つまり事業(ことわざ)でありまして、変化していずれは消えゆくという「モノ」の性質を無視した態度だと感じるのです。まるで情報をデジタルコピーして、ヴァーチャルな恒常を作り出しているような感覚です。
 いや、コトの発端は「もののあはれ」を感じるところにあるのです。それは正しい。しかし、そこで「自分の思いのままにならない現象」に対する「諦め(明きらめ)」に至るのではなく、無駄な抵抗をしてしまう。それこそが「事業」です。まったく人間は「ことわざしげきもの」であります。お釈迦様はそれを諌めました。無常を悟れと。色即是空。空即是色。
 そうするとですねえ、ソメイヨシノはどうなんでしょう。ソメイヨシノ自身が自然に発生したのか、誰かが作り出したのかは今もって謎のままだそうですが、とりあえずソメイヨシノが人間の手を借りて殖え続け、命脈を保っていることは事実です。これも人間の「事業」なのか、それともソメイヨシノ自身の意思なのか。
 やっぱり人間に寄生している植物なのかもしれませんね。そんな気がしてきました。人間の浅はかさ、自分勝手さを利用している…なかなかの悪女なんじゃないですか?さくらタン(笑)。

 ps 昨年紹介したフジザクラやミツバツツジもほぼ満開になりました。富士山麓の1年で最も美しい季節ですね。幸せです。

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