『スーパーライブ吉井和哉 -MY FOOLISH HEART-』
ご近所万歳!まあ、どこまでをご近所とするかという問題はありますが、ご近所に恵まれるというのはいいもんです。いやあ、昨日の夜あたりから、ご近所さんにいろいろと刺激を受けたんです。
まずは、ご近所にお住まいのアニメーターの方とお話をする機会を得ました。コナンやケロロの原画をお描きになっている方です(スゴ!)。いろいろと勉強になりましたです、ハイ。
続いて、ご近所にお住まいの教え子さん。彼はデザイン系の仕事をしており、「もえたん(萌える英単語)」の企画に参加したりしてるツワモノです。久々に会ってかな〜り刺激的な話を聞くことができました。
というわけで、これらについてはまた後日いろいろ報告いたします。
で、本日のおススメはこちら。吉井和哉さんのライブ番組です。今も湖をはさんでご近所と言えばご近所。ウチの2階から彼の家が見える…かもしれません。それに(暗くておセンチな)青春時代をほぼ同時期に送ったのが、同じ静岡市。よって、勝手にご近所に認定させていただきます。
NHKのサタデースーパーライブ、なかなか魅力的なラインナップで好評のようですね。昨日の深夜放送された、この『スーパーライブ吉井和哉 -MY FOOLISH HEART-』も大変充実した内容でした。曲の間に彼の語りの映像が挿入されていまして、それがまた良かった。イエモン時代のビデオにもそういう作りのがありましたけれど、なんていうのかな、吉井さんって、音楽家という以前に語り部的なんですよね。だから、そういう構成が不思議と似合うんですよ。実際のライブはライブでいいんでしょうけれど、こういうふうに音楽と語りとが交互に現れる、歌劇…というよりは、そう歌物語的なのが似合うんです。
私もよく通った十条銀座や静岡の駿府公園、用宗の海。そういった共通体験、共感できるトポスがあるからかもしれませんが、たしかにおセンチになっちゃいました。彼も相当おセンチですけど、私も負けませんよ(笑)。YOSHII LOVINSONという仮面を自らはぎ取って、人間吉井和哉としてさらなる地平を目指そうとしている姿に、やはり、同じ世代で同じ不安や希望を抱えている「大人」として、不思議と「切なさ」を感じてしまいましたね。そう、以前エッセイ「大切」に彼の詩を引用したのも、結局そういった共感があったからでしょう。切ない男だなあ、吉井和哉。いい男です。男が惚れる男だ。
さて、ライブ自体の内容ですけれど、かなり重い感じでしたね。ソロになってから、彼の楽曲は当然のように内側に向かっていっています。だからでしょうか、ほとんどが短調の曲。イエモン時代には突き抜けた明るさを持つ曲もあって、それが彼らの魅力の一つでしたが。今回のライブは、その演出やバックバンドの演奏ぶりも含めて、ちょっと重すぎたかもしれません。まあ、あそこに集まっている人たちは、それを求めてやってきたんでしょうが。
まあ、あれだけ不思議なカリスマ性を持っていると、ほとんど宗教的になりますね。女性の信者さんが多かったように見えました。それもなんとなく納得できますけど、女性には本当の彼の「切なさ」はわからないと思いますよ。男にしかわからない…と思いたい自分もここにいます。
そして最後に一言。やっぱりイエモン復活してほしい。何年後でもいいですから、私は待ってます。
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