タモリ 『第一回テーブル・ゲーム世界選手権大会(於青森)』
天才タモリ再臨!むか〜し聴いた衝撃が数十倍になって帰ってきました。四半世紀ぶりくらいかなあ。大学生の頃誰かの下宿でレコードを聴いた記憶があります。
今度例の「歌謡曲バンド」が初ライヴやります。お稲荷さん春の大祭で奉納演奏です。あと1ヶ月しかない、早く練習せねば、ということで、メンバーが耳コピ用音源のカセットを送ってきてくれまして(耳コピにはやっぱカセットが一番)、その中にオマケとして入っていたのです!この天才芸が。
もう、こんなことされたら、耳コピなんてやってる場合じゃなくなっちゃいますよ〜。ホント超久々にカセットの音に耳を澄ましました。そして涙涙。爆笑以前に感激です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、これは70年代、デビュー以前及びデビュー当時のタモリが得意とした「物まね」ならぬ「言まね」ネタであります。中国人と北朝鮮人(韓国人じゃないな)、アメリカ人及び日本人がテーブル・ゲーム(麻雀)をしている様子を模写…いや正確には模写ではないな、贋造…でもない、とにかくそれらしく演じているんですね。もちろん、その中国語やハングルや英語はニセモノです。いかにも中国語らしく、ハングルらしく、英語らしく聞こえるわけですが、実際はメチャクチャ。で、最後はケンカになる。
で、やっぱり私やカミさんが一番はまったのは、日本語ですね。日本語はある意味ホンモノです。そう、青森弁。いや、正確に言うと、青森の人が標準語で難しいことをしゃべろうとしている。いや、もっと正確に言うと…
『寺山修司』
なんです!
ある意味、日本語が一番メチャクチャになってる。最もホンモノらしいはずなのに、最もニセモノっぽくなってる。寺山の言語スタイルというのは確かに独特です。青森の人が標準語彙で話そうとする時点で、もうすでに外国語世界に足を踏み入れている(とカミさんは申しております)。たとえば太宰はそこまでだった。しかし、寺山はそこをさらに突き抜けます。難解な哲学用語や文学用語を、さも難解なように高尚なように多用するのです。それが、彼の意識だったのか無意識だったのかは、正直私にはまだわかりません。しかし、事実としてそれが彼の作風、彼のイメージになったことは確かです。寺山は壮大な実験に成功した。
タモリの寺山マネは寺山トリビュートCDやテレビ番組でも聴いたことがありますけれど、もう最高っすね。寺山の実験を最も客観的に観ていたのは、あるいはタモリだったのかもしれません。当時圧倒的な人気を誇っていた彼の実験の本質を、こうして見破ってしまった上に、さらにその先にまで進んでしまった。演劇性をさらなる演劇性で破壊し再構築してしまった。おそるべき天才です。森田の実験もまた成功した。
最近の司会者タモリしか知らない世代には、ちょっと信じられない芸でしょうね。当時のタモリには、赤塚不二夫宅に居候していた頃のある種鬱屈した輝き、内に向かう爆縮力がありました。とても大衆向きの芸ではなかった。彼はテレビに殺されたんだと思います。あるいは経済システムに。今のタモリはすっかり大人になってしまいました。
このテーブル・ゲームが収録されているのがデビュー・アルバムです。上の写真ですね。今やなかなか手に入らないレア盤になってしまいました。その後のアルバムもそうですが、かなりギリギリな芸が満載ですからね。このアルバムもCD化された時、多少編集が施されたと聞きました。ましてやテレビでは本当のタモリは出せませんね。彼自身が社会に編集されてしまったということでしょうか。
あっ、そうそうこのテーブル・ゲーム芸、ネットで聞けるんですよ!!ぜひぜひ聞いてみて下さい。メチャクチャなはずなのにしっかりとストーリーが見えてくるから不思議です。あと、やっぱりこれってラジオ文化ですよね。北京放送、平壌放送、極東放送(FEN)、そしてラジオドラマ。耳を傾ける。耳を澄ます。想像をふくらます。いい時代でしたね。
Amazon タモリ
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» お笑いの殿堂/タモリ [ロックな毎日]
今回はタモリの1977年作1stアルバム
『TAMORI』です。
そうタモさんですよ~!
このアルバムは1995年に今はなき、
アルファミュージックから初CD化されてるのですが、
残念ながら既に廃盤で入手困難です。
手に入れるにはほぼヤフオクしか手段がありません。
相場は大体コンディション普通で、
6000~8000円くらいのプレミアもんですけど、
どうしても欲しい人は買って損はない一品なんですよ☆... [続きを読む]
受信: 2006.05.04 06:59

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