教育基本法改正!?
この人たちが決めたんですかね。なるほど。
教育基本法を手直しするというのはいいことですね。現行教育基本法が完全なものだなどと誰も言えませんからね。言葉の問題に絶対的な結論はありえない。
言葉は変わっても、教育の根幹というのは、たぶん変わらないものでしょう。で、その根幹とはなんだ?と聞かれても、(いちおう)教育者であるワタクシは答えられないのであります。それは他の仕事人にしても同じでしょうけど。
どこかの組合みたいにムキになってみてもしょうがない。そういう原理主義が教育の本質から最も遠いということだけは、なんとなくわかります。
だいたい「改正」って言うから「正しくない!」って言う人が現れるんですよね。「改訂」ぐらいでいいのでは。憲法も同様。
で、「家庭の責任」「生涯学習」「公共の精神」…いいじゃないですか。そのとおりですよ。それから例の「愛国心」問題ですね。苦労して作文しましたねえ。
「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」
まあ名文とは言えませぬ。法文なんてそんなものですが。「わが国と郷土」ってのもちょっと…って感じですけど、どうなんでしょうねえ、どうしても「愛する」という言葉を使いたかったんでしょうか。私だったら「大切にする」っていう言葉使いますけどね。切ないものでしょう、本当は。「大切」については私のエッセーをぜひお読み下さい。
「態度」はやっぱり気になりますね。「心」と「態度」はいつも裏腹です。先生も生徒もね(笑)。あっそうか。「心」だけでも「態度」だけでもダメなんですね。「心」と「態度」がベストか。
「尊重し」が2回出てくるのもなんだかなあ。それも目的語のレベルが違うから気持ち悪い。いっそのこと、「自国や他国の伝統・文化を尊重し、それらをはぐくんできた郷土や国を大切にする…」ってのはどうでしょう。ちょっとこれも変な日本語か(笑)。
でも、自国や他国を大切にすれば、まあ結果として国際平和になるでしょうし、発想としては悪くないでしょう。「発展」はいりません。大概「発展」は「大切にしない」ことですので。
さあ、国会において与野党ともどんな論陣を張るつもりでしょうか。また世論はどういう方向に盛り上がるのでしょうか。楽しみなところです。いずれにせよ、私たち現場の人間にとっては、お題目よりも現実の人間と社会との格闘、いやケンカじゃないから対話ですな、そうそっちの方が「大切」です。
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