『Overture2』(楽譜制作ソフト)
また、今さらというものを紹介します。
なんで今さらかというと、もう売ってないからです。紹介する意味ないじゃん!
それに、ものすごくいいというわけでもないんです。ただ、自分がお世話になっていますので、というか今日もお世話になりましたので、ここに敬意を表しておススメさせていただきます。
だいたい今、Overtureってどうなってるんだ?アメリカでは地味に開発が続いていて、Windows版は4まで出てるらしい。日本ではローランドが取り扱いをやめたので、ほとんど絶滅したも同然。一時はFinaleと勢力争いしてたんですけどね。序曲か終曲か。結局終曲の勝ち?
今日私がお世話になったというのはこういうことです。最近はもっぱらこういう使い方です。
ちなみにOS9用ですから、classic環境で使ってます。来月、昨年始動した歌謡曲バンドの初ライヴがあるんです。で、自分のパートの楽譜を作らなきゃならない。私は暗譜という芸当ができない、困った演奏家でして、とにかく楽譜がないと不安で仕方ないのです。そこで、活躍するのがこのOvertureというわけです。
まず演奏する曲のMIDIデータをMIDIPALから購入します。で、それをOvertureにインポートして楽譜化するわけです。まずは全ての音をスコアとして書き出し、それを見ながら自分のパートを編集します。いろんなパートから切り貼りしたり、修正したり、移調したり。Overtureの画面上で全てやってしまうんですね。音を聞きながら。そして、最後にパート譜として印刷する。
楽譜の浄書という意味では、圧倒的に終曲の方が優れていると思いますけれど、私がやっているような作業においては、序曲の方が使い勝手がよいような気がします。単なる慣れの問題かもしれませんけれど。
最近では、こうした楽譜制作ソフト上で、作曲を行なう方が増えているようです。クラシックや現代音楽の作曲家の方々や、オーケストレーションの専門家の方々なんかの間でも、急速にデジタル化が進んでいるとのこと。いわゆるDTMの世界とは違うところでも、こうした動きは止められないみたいですね。可能性を拡げるという意味では悪いことではないと思いますよ。結局、仕事の能率化ということではなく、人間の脳や体の機能をコンピューターが補完しているわけですね。補完というよりも代わりをしているということかな。
私なんか、こうしてコンピューターのお世話になることで、耳コピして楽譜化する能力や、それこそ暗譜したり即興で弾いたりする能力が、昔よりかなり衰えたと思いますね。キーボードばかり叩いていて、漢字が書けなくなっているのと同じ現象でしょう。人間としてそれが幸せなことなのか、正直よくわかりません。
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