『ウルトラ怪獣戯画(ギガ)ウルトラ兄弟激闘史よりゴルゴダの丘』(バンダイ名鑑シリーズ)
昨日はイースター(復活祭)でした。イエスの復活についてはいろいろな意見があるでしょう。私はクリスチャンではありませんが、物語としての復活には大きな意味があると思います。例の「ユダの福音書」の内容も含めて、聖書の物語は実によく出来ていると感じますよ。さすが世界で最も読まれた物語ですね。
そう言えば、おとといの記事もある意味復活劇でした。私の仮説(!)によれば、とらねこは「もののあはれ」を知らなかったために何度も復活した。ということは、イエスの復活は…って、とらねことイエスを一緒にするな…いや、意外にそこに真理があったりして。永遠の命を得るというのは、復活しないということを意味するのだと、とらねこが雄弁に語っているじゃありませんか。
さて、またトンデモなことを書いてますが、ここからはもっとトンデモかも。今日のおススメは、十字架に架けられた4兄弟です。舞台は「ゴルゴダ」…まんまですな。そう、いわゆる食玩を買ったんです。まさにこのシーンがほしかったので、一番重い箱を選びました。そしたら見事正解!ゲットいたしました。
ウルトラマンA(エース)の第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」の中のワンシーンですね。かなり衝撃的です。13話というのも象徴的です。このお話は次の14話まで続くのですが、その14話で5兄弟は見事復活を遂げます。ちなみに14話の脚本は市川森一さん。彼は今ではコメンテーターとして有名ですが、多くの名脚本を残しているシナリオライターさんです。クリスチャンであるためか、ちょっとキリスト教色の濃い作品を書きました。
でも、だからって、これはちょっと露骨でしょう。13話は彼のお弟子さんの脚本なんですが、当然メインライターだった彼の意向がかなり反映していると思われます。4人の兄たちがゴルゴダの丘で受難している時に、末子のAは地球で超獣と闘うんですけど、その名前が「殺し屋超獣バラバ」!まんまやんけ!まあ、こちらのバラバさんは解放されずやられちゃうんですが…。
磔にされた4兄弟及び、ヤプールの奸計に苦戦するAの5名のキリスト教戦士たち、最後は兄弟愛?を結集して、悪に打ち勝ちます。まあ、それはそれでめでたしめでたしでありますが、どうなんでしょ、ウルトラマンとキリストを重ねるというのは。もしかしてあまりにリアル?
たしかに両者とも救世主であります。それも私に言わせれば理由なき救世主。だからこそ、つまり理由がないからこそ、そこにある種の契約が必要となります。その契約内容が問題なんですよ。最初に一方的な「愛」ありきですから、結局クリスチャンも地球人も救世主と対等になりえない。ある意味望んでいない恩恵の対価を支払うことを要求されてしまう、そういうなんとなく後ろめたい立場に置かれてしまうわけです。
で、だいたいウルトラシリーズの最終回では(ちなみに今日はセブンの最終回を観ました)、「地球は我々人類の手で守り抜かなければならないのだ!」みたいにようやく覚醒するんですね。「自分を犠牲にして我々のために戦ってくれた」という感慨とセットで。
ところが、そこでだいたいお話は終わってしまう。最終回ですから。そして、次の週からはまた新しい救世主に依存するわけです(笑)。地球人は困ったもんです。
ということで、私はキリストの愛というのは、そういう最終回の覚醒を促すためのものだと思うんです。それがなかなか覚醒しないもんだから、キリストさんも何度も復活しなくちゃならない。結局他の宗教もそうですが、人が神やウルトラマンを必要としなくなって、「もうけっこうです、お帰りください」って言えた時、本当の新しいドラマが始まるんでしょうね。
ところで、最後にちょっと思ったんですけど、クリスチャンもウルトラマンも「汝の敵を愛せよ」って言葉忘れちゃったんですかね。やりたい放題に見えるんですけど(笑)。
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