上原ひろみ 『スパイラル』
今日BS-hiで昨年のツアーの模様が放送されていました。やっぱりすごいですねえ、この方。
彼女を知ったのは昨年の今ごろだったかなあ。NHKのニュースの中で紹介されていました。ニューヨークでのセッションの様子が少し流れたんですが、その演奏のノリと表情にこれはタダモノではないなと思い、名前をメモした記憶があります。その後の知名度アップと実際の活躍は説明するまでもありません。
昨年出たこのアルバムも全曲オリジナルなんですよね。演奏もなかなか爽快かつ叙情的ですけど、やっぱり作曲の力でしょう、彼女を支えてるのは。彼女の作曲の力はかなりのものですよ。全体の構成力もあるし、きれいなメロディーラインも作れる。また、いわゆる西洋音楽以外のテイストも重視しているので、私としてはかなり好感を持ちます。
いや、実は最近、娘がヤマハの音楽教室に通ってるんですよ。自分もむか〜しちょっと通ってたんですけど。で、なんとなくですけれど、いわゆる西洋音楽的な音楽、そして子どもには単なる重機でしかない楽器ピアノ…ちょっと自分の音楽教育ポリシー(そんなのあるのか?)には合わないかなあ、と思っていたのです。実際、ドミソの次にシファソとかやってるを見聞きすると、あちゃ〜って感じですよねえ。いきなりそれかって。ここはヨーロッパじゃないんだ。まあ、ウチの音楽事情はかなりメチャクチャですし、子どもたちも秋田の民謡とか大好きですから、そんなに心配しなくてもいいのかもしれませんけど。いや、ヤマハが悪いとかじゃなくて、日本の音楽教育全般のことを言ってるんです。
でも、上原ひろみさんってヤマハ育ちなんですよね。そうそう、聞くところによると、ダブル上原(もちろん、もう一人は彩子さん)を育てた先生は、本当に自由な考えの持ち主だったとか。ある意味対照的なお二人を同時期に育てたというだけでも、その先生のすごさが分かりますよね。ヤマハにはそれなりのメソドがあるわけですが、それをどう扱うかは、やはりそれぞれの先生の器量によるわけですな。ウチも期待しようっと。
とりあえず家では課題の曲を転調させたり、各国の民俗音楽的音階で弾かせたり、いろいろと遊ばせております。私やカミさんも一緒に楽しくやっていきますわ。
ありゃりゃ、なんかウチの話になっちゃった。もとい。上原ひろみさんですね。彼女はこれからさらに大きく飛躍するでしょう。すでにジャズという枠におさまりきらない活動をされていますが、もっともっといろいろな音楽を体験、吸収、消化していってほしいと思います。20年後とかにどういう音楽をやってるか、興味があります。非常に楽しみですね。
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