レミオロメン 『粉○』?
年末年始のヒットチャートを賑わし、すっかりメジャーバンドの一つとなった「レミオロメン」。私は彼らをインディーズ時代からから注目しており、生徒に「レミオロメン」は来るぞ!と言い続けてきました。最初は「何それ?」「なにメロン?」という感じでしたが、今では「先生、すご〜い!当たったね」なんて言われます。ちょっと嬉しい。まあ、私が努力したわけではないのですが。記事としては一昨年の8月と去年の4月に書いてますね。
特に「粉雪」がテレビドラマ『1リットルの涙』の挿入歌となってから、大ブレイクですね。タイアップは強い。普段はタイアップには冷ややかな視線を送っている私も、レミオロメンに関しては素直に嬉しく思っています。彼らの実力…作曲能力と演奏能力…を世間に広く知ってもらういい機会になったと思います。彼らはメジャーになっても今のスタンスとキャラクターで頑張ってほしいものです。たぶん大丈夫でしょう。頑張れ山梨の星!
この曲の良さは、単純なコード進行の上に魅惑的なメロディーが乗っていることに尽きます。私もよく書いていますが、作曲能力の大部分はそれができるかにかかっています。つまり変に新しさを求めたり、奇を衒ったりせず、日常の中に大切なものを見つけるという能力です。
楽譜を見て気づいたのですが、Aメロの入りもサビの入りもコードの中に入っていない音なんですね。それも一瞬ではなく掛留のようにかなり長くぶつけています。だから歌い出しを思い出しにくいし、カラオケでサビの音が取りにくい。具体的に言えば、冒頭はGの和音にAの音、次はEmにF♯…サビはCにAという具合です。こういう何気なく美しい不協和音が、あの曲の独特の浮遊感や穏やかな中の緊張感を生みだしているわけですね。こういう作曲が自然に出来る(逆に音楽に詳しいと出来ない)というのは、すなわち才能です。レノン&マッカートニーにもよく見られるメロディーとコードの関係です。
こうした才能は彼らの詞(詩)についても言えますけれど、今日はそこには言及しません。で、ですねえ、私のウチでも家族みんなで「粉雪」を愛聴しているんですが…。ちょっと困ったことが起きてるんです。
10月に買ったミュージック・プレーヤー、EVER GREENのEG-HDMP620、リソースフォークの問題はあれど、まあMacでも使えていまして、そこそこ満足しております。ところが、どうも挙動不審な時があるんです。この前もレミオロメンのエーテルを聴いていたら、大好きな「3月9日」の途中で、突然「恋のマイアヒ」に変わったりするんですよ(笑…でもタイトル表示は3月9日)。もう楽しい楽しい。例の地上デジタルもそうですが、全然デジタルじゃない。アナログ的(もののけ的)。いいですねえ。いい味出してます。
それでですねえ、究極の挙動不審はこれです!これは毎回こうなります!
「粉雪」を再生するとですねえ、そのタイトル表示が「粉爺」になるんです!!
粉爺…こ・な・じ・い…って(?!)
もう、おかしくておかしくて…。いかん、しみじみ聴けない。
また、それを見てカミさんが「こ〜なじ〜舞う季節は…」とかしつこく唄うからたまりません。なんか粉末状になった爺さんが空を舞っているような…う〜むシュールだ。
というわけで、ウチでは困ったことになってます。まあウチだけでしょうけど。
Amazon 粉爺
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