ACIDMAN 『and world』
年末に気になっていたアルバムを、数日前iTMSで買って聴いてみました。かなり気に入りました。聴きこんでいます。
私の最近の分類で言えば、演歌ロックですかね。切なさを感じさせるロック。日本仕込みの本醸造ロックですな(ロックですがストレートです)。
3ピースバンドでは、同じく同級生演歌ロックバンド?の「レミオロメン」が大ヒット中ですね。色合いはだいぶ違いますけれど、不思議と彼らに似た「ぐっ…」があります。
ACIDMANの特徴はやはりメロディーラインでしょうかね。単純だけれども説得力があってよろしい。日本語に合ったメロディーラインをよく知っています。だから歌詞が生きる。そして、いわゆる洋楽とは違うものになる。それでいいんです。
コード進行や曲構成もよく工夫されており、かなり様々な音楽を聴いていると自負している私でも、全曲新鮮な気持ちで聴くことができました。一方で作り物な感じがしない。これは稀有なことです。奇を衒わず新鮮というのは、現代においては実に難しいことですから。実はけっこう危ういところ(つまりクラシック的基準からすると間違いとされる部分)があるんですが、それが逆に本来の行儀悪いロックを思い起こさせます。
演奏の荒々しさと繊細さのバランスも絶妙ですね。基本的にストレートな音造りですけれども、アナログな雰囲気がよく出ており、70年代ロックを感じさせる秀逸な出来です。大木伸夫さんのギターのエフェクトセンスも文句のつけようがない。アコースティック、クリーン・エレクトリック、ディストーティッド・エレクトリック…そして、それぞれのブレンドの味わいがなんとも言えません。一叩き一叩き心のこもった浦山一悟さんのドラムスも心によく響きます。そして、佐藤雅俊さんのリズム隊を超えたベースラインもお見事。おっと、もちろん適度にロック的な大木さんのボーカルもいいですよ。
インストナンバーも含めて、ほんと感心するほどに全曲いい。1曲選んでコメントしようと思いましたけれど、ちょっと無理だな、こりゃ。何度も聴きたい気持ちにさせますねえ。うん、これは名盤でしょう。
ライヴも定評あるようですけれども、このスケール感を3人だけで出すのは難しそうですねえ。どう処理してるんでしょうか。気になるところです。
レミオロメンのようにメジャーヒットはしないでしょうが、これだけ実力と個性があれば、歴史に残る名バンドになるでしょう。シングル1曲を聴いてどうのというタイプではありません。アルバム全体でACIDMAN worldですね。
私は不勉強で、過去の3枚のアルバムは聴いてません。シングルは時々耳にして、そのたびに名前だけは覚えていたんですが。今は、とにかく他の楽曲や、なにやらの賞もとったという映像作品にも触れてみたい気持ちでいっぱいです。
皆さんもぜひ、まずはiTMSや公式サイトで試聴をしてみてください。
Amazon and world
★このブログこちらで紹介されました。感謝、感謝。
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