ジョン・レノン 『スターティング・オーバー』より「立川」
昨年の今日も、12月8日という日について書きました。「歴史的特異日」ですね。今年はそのうちの一つにちなんだ記事でも書こうかな、と考えています。さて誰にしようか。お釈迦さんか、王仁さんか、五十六さんか、レノンさんか…。
さあ、というわけで、今日はジョン・レノンを取り上げましょう。彼が亡くなった時、私はちょうど「ダブル・ファンタジー」を聴いていました。そして、階下で叫ぶ母の声…「ジョン・レノンが殺されたよ!」…悪夢だと信じたかった。
さて、その「ダブル・ファンタジー」にも収録され、彼の第二の出発を象徴するはずであった名曲「スターティング・オーバー」。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、この曲には謎の音声が入っています。
3分27秒付近。間奏に重なって、不思議な声のようなものが聞こえます。私は最初聴いた時から、これは日本語っぽいなあ、と感じていました。今聴いても、やはりあの音節やあの高低アクセントの感じは、まぎれもない日本語です。しかし、頭の中で文字に変換されなかった…。
そんな時、かの伝説の雑誌「ポンプ」に、これは「立川、立川です。え〜、南武線…」と言っている!との投稿がありまして、そうして聴いてみると確かにその通りに聞こえます。
あっ、今書いてて急に胸がキュンとした。ちょっと話がそれますが、「おしゃべりマガジン ポンプ」知ってますか?あの雑誌好きでした。今で言うインターネット上の掲示板みたいな感じですね。完全投稿雑誌。画期的だったなあ。あの橘川幸夫さん創刊です。高校時代からもうオレはそっち系だったのか…。たぶん実家に行けばあると思います。ああ、急に読みたくなってきた。もう四半世紀前か…。
すんません、話がそれました。で「立川」ですが、皆さんぜひ聴いてみて下さい。絶対にそう言っています。あの車掌独特の口調そのものです。日本以外の世界のどこかに、このように聞こえる言語があったとしたら、それはそれで大発見ですよ。とにかく、今も聞き直してみましたが、たしかにそう言っている。
もちろん、ヨーコさんの関係で、お忍びで日本に何度も来ていますし、自分で録音したのではなくとも、たとえば電車に乗る機会があって、あの独特の車掌口調が印象に残ったとか、それは充分あり得ます。
まあ知っている人は知っているのだと思いますけれど、ネットでもあんまり話題になっていないようなので、今日ここにこうして書いておきます。ところで、「ポンプ」に投稿した方、誰なんだろう。
今度実家に帰ったら探してみます。ああ、25年前かあ…。
Amazon ダブル・ファンタジー
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- ロベルタ・マメーリ『ラウンドМ〜モンテヴェルディ・ミーツ・ジャズ』(2024.07.23)
- まなびの杜(富士河口湖町)(2024.07.21)
- リンダ・キャリエール 『リンダ・キャリエール』(2024.07.20)
- グラウプナーのシャコンヌニ長調(2024.07.19)
コメント
トラバありがとうございます。
熱い!ですねえ。
ジョン&ヨーコ、歌謡曲バンドでコピーしましょうか。
投稿: よこよこ | 2005.12.09 00:18
よこよこさん、どうもです。寒いっすね。
やっぱりジョンはいいですね。
どの時代にも受け容れられるというのはすごい。
音楽としてはとてもシンプルなんですが。
ぜひやりましょう!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.12.09 08:20