ランディ・トラヴィス 『パッシング・スルー』
Randy Travis 『PASSING THROUGH』
もらったこのCDを聴いてみました。いいですよ、これ。
どうも、カントリーというジャンルに関しては不勉強なようでして、ランディ・トラヴィスという人を初めて知りました。その道の方々には軽蔑されそうな事実ですけれど、まあとにかくまだまだ知らない音楽、それもものすごくいい音楽があるということで、私としては喜ばしいことであります。
まず、なんでこのアルバムをもらったかと言いますと…。いつもお世話になっております富士吉田バプテスト教会に、姉妹教会であるテネシー州のブルーグラス教会からお客様がいらっしゃいまして、その中に本場のカントリー・バンドのとっても上手なフィドラーの方がおられたと。私はここのところ公私共々たいへん忙しかったため、残念ながらコンサートやら交流会やらに参加できなかったのですが、カミさんが、そのフィドルの方が参加しているというこのアルバムを誰かからもらってきたのです。
で、私は全然知識がなかったので、ふ〜ん、自主制作CDかな、いかにもそういう雰囲気だなあ、などと思いながら、聴いてみたのです。そうしたら、これはホンモノだ(失礼!)とすぐに驚きました。楽曲のクォリティーも高いし、演奏も完璧。そして何と言っても、ランディ・トラヴィスさんの歌の味わい深いこと…。もちろんフィドルもいい味出しまくり。いい意味で「アメリカだなあ」って感じで、思わずなごんでしまいました。
さっそく調べてみますと、あらら、ものすごい人なんですね、トラヴィスさん。もう10曲以上も全米カントリーチャートでNo.1を獲得しているとは!その方のアルバムに参加しているということは、来日していたフィドラーもそうとうの強者だということになりますね。あ〜あ、生で聴きたかった&観たかった。そしてできれば指導などしてもらえればなあ。どういうテクを使うとああなるのか興味あるんですよね。教本じゃあちっともわからない。
とにかくこのアルバムは本当に素晴らしい出来でした。非常に安定感がある。トラディショナルであるのは当たり前ですが、意外にひねりが効いているところもあり(つまりそれがランディ・トラヴィス節なんだとシロウトは想像しますが)、聴いていて全く飽きません。それよりなにより、とにかくとにかくトラヴィスさんの歌がうまいんですよ。渋いんですよ。日本で言えば山川豊かな。いや鳥羽一郎か。
たしかに、AFN(旧FEN)を聴いてると、こういうタイプの音楽、つまりアメリカの田舎の音楽、カントリーというかフォークというか、とっても自然体で金にまみれていない、そして生活と信仰に根ざした音楽がよくかかってますね。これこそがアメリカの音楽なのでしょうか。こういうアメリカは嫌いじゃないですね。
ちなみにトラヴィスさん、最近ニューアルバムを出したようです。ゴスペルらしい。こちらは今週のビルボードカントリーチャート初登場28位でした。売れそうですね。
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