« 『神様の愛い奴』 奥崎謙三主演 | トップページ | エイモス・リー 『エイモス・リー』 »

2005.10.05

ホリー・コール 『ザ・ベスト・オブ』

Holly Cole 『The Best of Holly Cole』
B0000508UB 昨日の吐き気を解消するために、この方にご登場願いましょう。それにしても振れ幅の大きい人生だなあ。自分でもよくわかりませぬ。
 これはiTMSでのお買い物。本当は、彼女の代表作「Calling You」と大好きな楽曲「Blame It On My Youth」だけで充分だったのですが、やっぱりついつい他も買ってしまうのがiTMSの恐ろしさですね。まあ、セレンディピティーも大いにあるので良しとしますか。今回もベスト盤という、ややミーハーよりのアルバムを買ってしまいましたが、他の曲も本当に素晴らしかったので、自分としては納得です。吐き気もおさまりました。
 ホリー・コールをジャズ・ボーカリストというのには躊躇しますね。ノラ・ジョーンズなんかもそういう存在です。そこのところに抵抗を感じる方々もいるようですが、私は、皆さん御存知の通りジャンルにこだわらないいいかげん野郎なので、そのあたりは問題なくクリアーです。
 このベストアルバムも、かなりノージャンルになっています。最近はまたシンプルなジャズに回帰しているようですが、こんなふうに、その時の自分の好きな音楽を、自分流に料理して提供するというのもありだと思いますよ。このベスト盤は、デビューからの時系列的アレンジメントになってますから、彼女の成長、彼女の世界の拡がりがはっきり聴いて取れますよ。ジャズが高尚でポップスが低俗だなんて、いったい誰が言ってるんですか?トム・ウェイツ、ポール・マッカートニー、エルビス・コステロ…絶対的名曲のカバーですよ。どれもすっかりホリー・コール節になっていますし。
 で、そのホリー・コール節というのはなんなのかと言いますと、一聴してホリー・コールだと分かるということです。で、それは具体的になんなのか?そんなことはどうでもいいですよね。いくらでも語ることはできますけれど、野暮ってもんです。
 ただ言えるのは、彼女の歌は自然体であるということ。ノラもそうですけれど、必要以上の色付けをせず、ストレートに自分の好きな歌をていねいに歌う。バックの演奏もトラディショナルでシンプルなものですし。いわゆる癒し系として片づけてしまうことには抵抗がありますが、やはり今日の私も事実として癒されているわけです。その癒しの素になるのが、結局は自然ということになるのでしょうか。
 そして、やっぱり美しいメロディー。最近、そこに落ち着くんですよね。いろいろな音楽を聴いたり、弾いたりしてきましたが、なんか原点に戻っているんです。リズム派、ハーモニー派、メロディー派なんて具合に、無理やり音楽的嗜好を分けるとしましょう。あなたはどの派に属しますか?私は最終的にはメロディー派なんです。
 このアルバム、本当に美しいメロディーに満ちています。それがホリー・コール節によって、こちらにストレートに届くのでした。ああ、至福。現代人で良かったなあ。たくさんの美しいメロディーに出会える。ん?未来人はもっと幸せなのか?未来も捨てたもんじゃいないですね。

Amazon The Best of Holly Cole

不二草紙に戻る

|

« 『神様の愛い奴』 奥崎謙三主演 | トップページ | エイモス・リー 『エイモス・リー』 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/6264211

この記事へのトラックバック一覧です: ホリー・コール 『ザ・ベスト・オブ』:

« 『神様の愛い奴』 奥崎謙三主演 | トップページ | エイモス・リー 『エイモス・リー』 »