アキバ〜上野〜浅草
昨日も充実しましたが、今日も面白かった!今日もある意味教え子のおかげです。持つべきものは教え子ですな。
実は、10年くらい前に卒業させた教え子の女の子(もう女の子じゃないか)が、秋の院展に初入選したということで、それを上野に観に行ったのです。彼女は、一つ目の大学までは、書を志していました。かなり上手でそれなりに全国的な評価を得ていたのですが、いろいろあって書をやめ、日本画の世界に飛び込んだのでした。それで、芸術系の大学に入り直しまして、今も学生やってるのです。で、今年の春の院展に初入選し、本チャンである秋の方にも初入選しました。いやはや、日本画の世界に入ってまだ3年ですよ。大したもんです。
そんなわけで、今日は家族を連れて、久々に東京へ。『電車男』に夢中のカミさんが、どうしてもアキバに行きたいということなので(笑)、しょうがねえなあ、オレのシマに連れてってやるか、って感じで、アキバのすぐ近くに車をとめて見学いたしました。いえ、誤解しないで下さい。私は昔のアキバ、いや秋葉原によく通ったんですよ。電気街ですよ。小学生の頃から通ってましたから。ん?ある意味充分オタクか。
で、カミさんはかなり感動しておりました。そりゃ生でアキバの街を、そしてアキバちゃんを見ることができたのですから。娘たちはどう思ったんでしょうかね。あの萌え系のオブジェたちがどう映ったか。
さて、ドラマの舞台ともなった秋葉原駅から上野に向かいます。そこでものすごい雷雨に。上野駅に着いても雨足は激しく、結局私だけが東京都美術館へ。アキバから院展への流れ、ものすごいですな。ところが、私、妙な印象を持ったんです。教え子の作品以外はざっと流しただけなんですけれど、日本画の世界もかなり辛い状況ですね。だって、なんかグラフィック・アートになっちゃってるんだもん。特に若手の作品は。あれだけの数のグラフィック・アートを見せられると、あんまりアキバの風景と変わらなく感じてしまう。ちょっといかんなあと思いました。
そんな中、教え子の作品は異彩を放ってました。これは贔屓目ではありませんよ。作品をここに紹介できないのは残念ですが、非常に面白かった。風景画なんですけれども、もうその選ばれた風景自体がものすごい。地元都留市を流れる桂川の断崖に施された護岸コンクリートがその画面のほとんどを占めています。その幾何学的でありながら、ものすごい動的エネルギーを持ったうねりを実に上手に描き込んでいました。色彩もほとんど黒が基調になっており、書の陰影を思わせます。そこに配された微妙な青も私の目に焼き付きましたね。大したもんです。ああいう題材で、ああいう手法で、個性を表現できるんですから。彼女は有名になるでしょう。今のうち作品買っとくかな。
さて、私は目的を達したわけですけれど、カミさんと子どもは上野駅で雨宿りでは欲求不満ですね。そこで、ちょっと足を伸ばして、浅草に行ってきました。私もたぶん30年ぶりです。本当は花やしきにも行きたかったのですが、何しろ雨がすごいので、雷門から仲見世だけ。浅草寺にすらたどりつけず、遠くから参拝してすませます。カミさんはああいう雰囲気大好き人間ですのでご満悦のご様子。子どもは花やしきにも行けず可哀想ですので、とっておきの場所に連れていってあげました。
そう、浅草roxの中にある「ウルトラマン倶楽部」です。ウルトラマンマックス出演者である我が家族は、やはり行かねばなりません。小さなお店ですけれども、なかなかマニアックなグッズが揃ってますので、子どもたちも大満足。私もけっこう楽しめました。森次晃嗣監修のウルトラアイ欲しかったな。ノンマルトバージョンはサイン入りでしたし。でもお金がなく…orz。
すっかり疲れて、駐車場に戻った私たちは、駐車料金のことを忘れて散財していたことに気づき、子どもの財布までひっくり返してお金をかき集めましたが、結局足りず…orz。何やってんだか山口家。
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