小橋建太vs佐々木健介(プロレスリングノア 東京ドーム大会『Destiny』)
いやあ、感動したあ!泣けた!やっぱりプロレスラーになりたい(生まれ変わったら)!
今日は、本当は東京ドームに行くつもりだったんです。やはりプロレスファンとしては押さえておきたい重要な大会ですから。
結果として、いろいろと事情があって足を運べませんでしたが、深夜日テレで2時間半にわたって特別番組が放送されましたので、しっかり観ることができました。
早速感想を。メインの三沢対川田ですけれど、ちょっと期待外れ、いや試合内容はなかなか高度であったと思います。う〜ん、でも何だろうなあ、涙が出るほど感動しなかった。どうしてだろう。分析してみます。
で、やっぱり泣けたのは、セミの小橋建太対佐々木健介ですな。久々にプロレスの王道に感動しましたよ。いやあ、健介ってあんなにいい選手だったんだ。
両者で200発以上の逆水平チョップ合戦。あれだけで、あまりに美しかった。やっぱりKing of Artsだなあ。sportsじゃなくて結構。てか、スポーツと一緒にしないでくれ!
プロレスの好試合の条件はいろいろあると思います。中でもやはり大切なのは、「信頼」でしょう。対戦相手を徹底的に信用し、対戦相手に完全に信用されなければ、絶対に好試合にならない。基本的にはアドリブで肉体の会話をし、物語を紡いでいかなければならないのですから。
今回、両者はほとんど初めて肌を合わせたのだと思います。この大舞台の本番で、ほとんど初めてですよ。そして、あの奇跡的な物語を紡ぐ。本当に人間ができていなければ出来ないワザです。頭も良くなくてはいけませんが、それ以上に人間性でしょう。総合格闘技には絶対に無用な「人柄」です。
何か、東京ドームが壮大なコンサートホールのようでした。二人のソリストが互いの音を聴きつつ、互いを立て、互いを助け、互いに協奏する。そう、二つの肉体と精神のための協奏曲。リピエーノは6万2千人の観客です。観客は歓声や涙によって、ソリストを輝かせる。それをアドリブで、そうアドリブで名曲を完成させるわけですから、これは至芸ですよ。奇跡です。演劇として観てもありえないことです。
私も合奏部に参加したかった。テレビで観戦するということは、そのコンサートの聴衆に過ぎません。あの歴史的な名曲の創造にかかわりたかった…。
もう、はっきり言って、興奮状態ですので、何を書いてるか分かりません。ごめんなさい。それほど体が震える体験だったのです。分かる人には分かる。分からない人には分からないのかなあ。分かってほしいなあ。
ありがとう、小橋、健介。ありがとうプロレス!King of Arts!プロレスLOVE万歳!人と人をつなぐ本当のエンターテインメント…。縁です。空即是色か…。
追伸 祝!2005年度ベストバウト受賞!(12月12日)
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