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2005.07.07

メタリカ 『S&M(シンフォニー&メタリカ)』

METALLICA 『S&M』
B00005G8MJ 昨日、ニーチェの受難劇について書いていまして、このアルバムの3曲目「MASTER OF PUPPETS」を思い出しました。いや、単に大好きな演奏ですし、冒頭の歌詞に「passion play」とあるからです。
 久々にこのアルバムを聴きなおしました。ロックの歴史に残る名演ですね。ここで、M(メタリカ)はS(サンフランシスコ交響楽団)とキョウエンしています。よくある言い方ですが、キョウエンとは共演であり、競演であり、饗宴であります。
 ロックとフルオーケストラとの共演は、レコーディングにおいては、ビートルズの例を挙げるまでもなく、比較的早くから実現していました。また、ライヴにおいても、それこそ私の大好きなELOを走りとして、最近でもキッスと(キッス風メイクを施した)メルボルン・フィルとの共演などが話題を呼びましたね(とても楽しいライヴでした)。
 そんな中でも圧倒的白眉として歴史に名を残すこのアルバム。ほとんど奇跡に近いサウンドと「気」が満ちています。メタリカはいつものメタリカなんです。全く容赦しない。いや、いつも以上にメタリックにリフを刻む。そして、そこに絡むオケがすごいんですよ。マイケル・ケイメンのアレンジとコンダクトもすごいのでしょうが、なんといっても、やはりオケの気合いでしょう。本気でタイマンはってます。それに加えて聴衆の興奮度の高さ!この3wayマッチが奇跡を起こしたのです。
 もともとヘヴィーメタルはクラシックよりの音楽です。演奏においては絶対的な正確さを必要とされますし。いわゆるハード・ロックよりもメロディに崇高さ?がありますし。また、後期の(といっていいかな)メタリカは瞑想的な曲が多い。クラシック的なアレンジにぴったりです。
 私はふだんはほとんどヘヴィーメタルは聴きませんが、このアルバムだけは時々聴きたくなる。1枚目の1曲目・2曲目は瞑想的なインスト曲。そして、3曲目の「MASTER OF PUPPETS」です。ここでいきなりボルテージは最高値に!あとはもう「気」の波に呑み込まれて心地よく流されるだけ。大音響でぶちのめされるのが快感です。
 あらためて歌詞を読んでみると、これまたヘヴィーでメタリックですね。今日はそれを紹介しましょう。これを読んでニーチェは何と言うでしょう。たぶん、これはこれでバカにするでしょうね。でも、私からすると、両者は似通っているように思えます。いや、まだメタリカの方が健全かな。

受難劇の最期が訪れようとしている 俺はお前を破滅に導く 恐怖に波打つ血管から 俺は真っ黒な液体をすする お前の死に様を頭に描きながら 俺を一度味わってしまえば 二度と逃げられなくなるのさ お前にできるのは 俺がお前を殺す様を眺めるだけ
さっさと這って来るがいい ご主人様の所へ お前の人生が燃え尽きようとしている 俺はお前を操る人形使い 人形使い
俺は糸を引き お前を操る お前の心をねじ曲げ 夢をたたき壊し 目を覆い 何も見えなくさせてやる 俺の名前を呼ぶがいい お前がわめくのが俺には愉快なんだ ご主人様ってな
気を抜くなよ 俺を裏切ったりするんじゃない お前は死人同様にして生きているのさ 苦痛だけを味わいながら 哀れな生贄として 鏡の上で朝食を刻むがいい 俺を一度味わってしまえば 二度と逃げられなくなるのさ お前にできるのは 俺がお前を殺す様を眺めるだけ
さっさと這って来るがいい ご主人様の所へ お前の人生が燃え尽きようとしている 俺はお前を操る人形使い 人形使い
俺は糸を引き お前を操る お前の心をねじ曲げ 夢をたたき壊し 目を覆い 何も見えなくさせてやる 俺の名前を呼ぶがいい お前がわめくのが俺には愉快なんだ ご主人様ってな…

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コメント

S&Mは名盤ですね。特に「Master of ~」と「One」は圧巻です。ニーチェに聴かせたいです。

投稿: チャーリー432 | 2007.03.30 19:37

チャーリー432さん、コメントありがとうございました。
名盤を共有できて嬉しいです。
ほんとニーチェはどう思いますかねえ。
ニーチェも現代のミュージシャンだったらヘビメタですかね(笑)
ところで、S&Mって、やっぱりあっちの意味もかけてますよね。
たしかにケイメンのコンダクトは攻撃的です(笑)

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.03.30 20:32

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