ベビースターラーメン 丸美屋麻婆豆腐の味
おやつカンパニーの商品開発力の高さにはいつもビックリ。自由かつ遊び心あふれる社風を感じさせます。あの「カラカリ」CMのヒトフクロウ、というか、地井武男もなかなかのセンスでしたね。逆転の発想。
最近コンビニで買ったこの「丸美屋麻婆豆腐の味」もなかなか個性的ですね。なにしろ、パッケージには「おやつカンパニー」よりも堂々と「丸美屋」と書かれていますから。もうこの時点で勝ちですね。
この商品は、この企画が命でしょう。「○○社製○○使用」というような表記は、食品に限らず多々見かけます。しかし、こうして堂々と他社の社名と登録商標とパッケージデザインをそのまま使っちゃうところがエライ。よく見れば見るほどそのまんま。写っている豆腐も同一人物ですね。徹底しなかったらダメだったと思います。
それも有名店のグルメメニューを採用するのではなく、いかにも庶民的なところに目をつけたのが正解。ベビースターの身の丈に合ったお相手です。両社がどのような過程を経て手を結んだのかわかりませんが、丸美屋さんの方も、なかなか柔軟な対応をしたということでしょうか。デメリットというのはあまり考えられませんけれど、他社に完全なパロディーを許すあたり、なかなかの器の大きさです。ユーモアがあるということは、会社として余裕があることだと思います。少なくとも消費者はそういうプラスイメージを持つ。
肝心の味の印象ですが、まずは正直「辛い」。ごはんにかけて食べたいくらいです。中辛ですが、基本的に「麻婆豆腐の素」をそのまま使ったからでしょうか、かなり辛かった。そういう意味でも、これは「麻婆豆腐の素」味かもしれませんが、「麻婆豆腐」味とは言えませんな。「麻婆豆腐の素の味」ではなく「麻婆豆腐の味」と言うからには、やはり豆腐の風味も出さなくては。とは言え、シロウト的に考えても、豆腐の味や質感を表現するのは難しそうですな。まあ、しょせんシャレですから、看板に偽りありなんて言いません。
辛いと言っても「四川風麻婆味」よりは辛くなく、酒のつまみとしてはなかなかですね。特にビールと合う。ちなみに子供たちがチキン味と勘違いして盗み食い。結果ヒーヒー言いながら泣いてましたな。やっぱり大人向けかな。
考えてみれば、独身時代「丸美屋麻婆豆腐の素」にはお世話になりました。カップラーメンにぶっかけたり、コンビニ弁当にぶっかけたり、結局豆腐抜きで食べることが多かったから、ある意味このベビースターはリアルなのかもね。
同様なコンセプトの商品として「ベビースターラーメン丸美屋棒棒鶏の味」もあるようです。こちらも見つけ次第食べてみましょう。
今回久々におやつカンパニーのサイトを見て回りました。なんか楽しい雰囲気でいいですね。特に「おやつ★ツアー」は、うれしなつかし、いろいろと勉強になりました。ハイ。
おやつカンパニー
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 『彼岸花』 小津安二郎 監督作品(2024.06.16)
- KOSelig JAPAN cafe(コーシェリジャパンカフェ) 福岡二日市店(2024.05.03)
- TAXIめし リターンズ(ミヤテレ)(2024.04.04)
- 東洋軒のブラックカレー(2024.03.28)
- 味の素は悪魔か?(2024.02.23)
コメント