「接心」のち「カントリー」のち「書とはなんぞや」
ふ〜、今日は忙しかったっす。充実しました。けど、ぜんぜん余裕がない。
まず、昨夜から今朝にかけて、学校(お寺)で接心がありました。今回は気合いを入れてしっかり坐ろうと思っていたのですが、どうもいけませんね。煩悩というか妄想というか、つまりはさし迫ったイベントに対する不安と期待にさいなまれ、どうも気持ちがフラフラしました。実はこの夏にしっかり仏教を勉強して、というか体感して、頭を丸める(!)計画があるのですが、こんなことではダメですな。結局俗世間に流されている自分(てか、単に公私共々仕事をためこんでいるだけですけど)。
で、接心が終わってちょっと授業などして、夜のコンサートに備えます。そう、今日は教会でカントリーのコンサートに出演したのであります。何度か書いておりますが、カントリーは正直専門外ということもありますし、何しろヴァイオリンじゃなくてフィドルですから、も〜たいへん。全然違う楽器みたいなものです。楽譜もないし、かといって、五線譜を用意するほどマメじゃないし。というわけで、接心での悟りを武器に無心で臨みました(実は接心失敗による放心状態および体力的限界による脱力状態でなだれこんだのですが)。まあ、結果は推して知るべし。よくできました。力みが抜け、必要以上の自己主張や陶酔もなく、なかなか良いコンサートになったのではないでしょうか。練習ではとんとうまく行かなかったところが、あっさりうまく行ったり。ああ、ありがたや、神様仏様。
というわけで、寺院から教会へとわけのわからぬハシゴをしたのち、次はウチで飲み会です。今日から、知り合いの書家さんの家族が遊びに来ておりまして、そのご主人、つまり書家さんと「書とはなんぞや」「芸術とはなんぞや」を熱く語り合っちゃいました。彼は、まだ若いのに立派でして、旧態依然の書の世界(コミュニティーとしてのですよ)に見切りをつけ、安定収入が保証されていた仕事も捨てて、「書家」を名乗って戦うことを決心した大した男です。ちなみに写真は、以前に彼がZIPPOのライターに一つ一つ手書きした作品です。マニアの中では垂涎のレアものだとか。お話した内容は、企業秘密ですので、ちょっとここには書けませんが、私も彼の考えには賛成できる点が多々あるので、いろいろと協力していこうかと思っています。
さて、今日のこうした一連のイベントから得た、共通の感想。やっぱり究極の悩みであり、究極の妥協であり、究極の人生論だよなあ。
「やっぱりプロは大変だ。アマチュアが一番いいわ」
芸術家(宗教家)としての野心か、生活者としての現実か、人間としての良心か…。
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コメント
どうも。お疲れさまでした。いろいろあったものの、本番が一番まとまってたとバンマスもおっしゃってましたよ。月壱堂はやはり「ライブ」らしい感じがして、良いですよね。
ところで、教会関係者の方からですが、また「春夏秋冬」を同じ曲でいいから(ってことはピアソラのみならず冬ソナもか?!)是非やってください!とのリクエストいただきましたよ。
投稿: よこよこ | 2005.07.18 18:44
よこよこさん、どうもありがとうございました。
なかなか良いライヴでありました。
えっ?冬ソナですかあ!全然OKですよ。
まあ、せっかくですから、演目も新調しますか。
ピアソラも違うのやってみたいし。チェロもありかな?
また、相談しましょう。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.07.19 12:38