ヤイリ ベース YBシリーズ
9年ほど前河口湖ステラシアターでのライヴで、デイヴ・ホランドのアコースティック・ベースギターのかっこよさに、すっかりとりつかれてしまった私は、さっそく自分もやってみようと意気込んで、東京に楽器を買いに行きました。そして、たしか吉祥寺かどっかの楽器店でこれ(YB-1)を買ったのだと思います。当時は日本製はこれしかありませんでした。
私はフレットレス・タイプを選びました。ホランドはフレット・タイプでしたね。私は、ヴァイオリンやら三味線やらを弾いていたので、フレットは実にじゃま。フレットがあると弾けないんですよ。つまり押さえるべきところにフレットがあるので、なんか変な感じなんですよね。
職人気質のヤイリ(K.Yairi)というブランドも好きでしたし、このフレットレスを見つけて、試奏もせず即買いしてしまいました。たしか10万円ちょいだと思いましたが、材質も細工もとても上質で、かなりお買い得という感じがしたからです。また、ベース(特にこういったギター・シェイプのアコースティック)に詳しくなかった私は、外見と価格で選ぶしかなかったのです。試奏したら恥をかく。
それ以来、まあ気が向いた時にちょちょちょいと弾くだけで、実はほとんどインテリアのようになっていました。しかし、いよいよこのベースが活躍する時が訪れそうです。
というのは、うちのカミさんがジャズ・ボーカルを本格的にやり始めるとのことで、同僚のピアノ弾きと私のベースとで、とりあえずトリオを結成することになったのです。
そんなわけで、ひさびさにまじめに練習を始めたいと思います。基本的にはコードネームを見て、即興で何かできるようになるのが目標でして、ヴァイオリンやチェロの読譜とは脳ミソの違う部分を使わなくてはなりません。未体験ゾーンですね。楽しみです。
この楽器、ショートスケールの割に、立派な胴を持っているので、生音もなかなか深みがあります。練習するには充分な音量もあります。しかし、ピアノと合わせたりすると、ちょっと迫力不足。そこで、当然アンプも必要になります。今回はお金もないので、格安でかつ評判のよい、VOXのT-15を買いました。これもびっくりするほどいい音がしますよ。ヤイリとの相性も良いようです。小さなコンサートでも充分使えますな。しばらくはこれで行きます。
今でもヤイリはYBシリーズを販売しているようです。YB-1の発展型であるYB-2、おしゃれなシェイプのYB-13・YB-15。国産では貴重な存在です。ちなみに生音は圧倒的にYB-2の方がグッドですよ。
さあがんばって練習しましょう。秋ごろ路上ライヴでもやろうかな(人がいないような林道とかで)。
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