松田聖子コンサートツアー 2004 Sunshine(BSi)
評判だった松田聖子のコンサートの模様が放送されていました。昨年の7月大阪城ホールでのライヴです。
さすがベテランアイドル(?)、安定感のある充実の内容でしたね。お年のせいか、それほど激しいアクションはありませんでしたが、お客さんを巻き込んでの一体感がすばらしかった。かなりの盛り上がりを見せていましたね。聖子さん、なんか学校の先生みたいでした。そしてお客さんは従順な生徒たち。
興味深かったのは、そのお客さんの層です。40代とおぼしきオジサン方もけっこう見えましたね。そして30代の女性、さらには今どきの若者の姿も。こういったファン層の厚さ広さが、彼女の偉大さを象徴していますね。
やはり聞きごたえがあったのは、往年のヒット曲メドレーでしょう。会場の盛り上がりも最高潮に達していました。こうして聞いてみると、彼女は楽曲に恵まれていますな。あの作曲家陣ですから、当然と言えば当然ですけど。それらを彼女が歌うと、個性豊かだった曲たちが、途端に見事な松田聖子色に染まってしまう。松田聖子の個性が、楽曲の(つまり作曲家、たとえば松任谷由実の)個性を軽く包み込んでしまうわけです。これは、歌がうまいとか、そういう問題ではありません。彼女の存在自体が強烈だということでしょう。
逆に言うと、彼女作の楽曲になると、ちょっと会場のテンション下がりますね。つまり楽曲が負けちゃってバランスが悪くなる。別に悪い曲ではないんですけどね。彼女自身はたぶんいろいろな料理法を知っているし、それができるテクも持っていると思いますが、あえて商品としての松田聖子に徹するために、こういうことが起きる。まあ、そんなことも含めて、いつも変わらないことこそが彼女の価値なのでしょう。
バンドの演奏も非常にクオリティーが高かった。原田真二も元気でしたねえ。今は別れたらしいけれど(笑)。ライヴ全体における彼のプロデュース力には感心。一方、ギタリストとしての彼は?でした。
いったいいつまで何歳まで旬のアイドルでいつづけるのでしょう。日本の音楽史、芸能史に残る不世出の天才であることは間違いありませんね。一度生で聞きたいですねえ。ディナーショーでもいい。いずれにせよチケットを手に入れるのが難しいんだな、これが。おそるべし蒲池法子。
25th Anniversary SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2005 “fairy”
とうとう行ってきました!!『SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2007 Baby's breath』in さいたまスーパーアリーナ(その1)
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2025.05.17)
- 『砂の小舟』 丹波哲郎 監督作品(2025.05.08)
- 追悼 大宮エリーさん(2025.04.28)
- 『新幹線大爆破』 樋口真嗣 監督作品(2025.04.23)
- 『アルプススタンドのはしの方』 城定秀夫 監督作品(2025.04.01)
「音楽」カテゴリの記事
- AIで創る「新しいバロック音楽」(2025.05.14)
- 古文訳J-POP(有隣堂しか知らない世界)(2025.05.12)
- 『砂の小舟』 丹波哲郎 監督作品(2025.05.08)
- 『Baby, I Love You』by Suno AI v4.5(2025.05.07)
- 『Tokyo Jazz』by Suno AI v4.5(2025.05.04)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 佳子さま降臨(2025.05.16)
- 「超々広角」星空観賞用双眼鏡 Super WideBino36(笠井トレーディング)(2025.04.27)
- ホワイト社会?(2025.04.22)
- 小林一三『清く、正しく、美しく』(風々齋文庫)(2025.04.11)
- 綾小路きみまろ『爆笑スーパーミニライブ』(2025.04.02)
コメント