『エリザベート』(宝塚月組公演DVD)〜いろいろと
今日は盛りだくさんですぞ。笑えるネタ満載!?
まずは普通に「月組エリザベート」観ました。例によって、猛烈な宝塚ファンの生徒に借りて観賞したわけです。で、やっぱりまだわからないなあ。どういう観客になればいいのか。たぶん、実際に劇場で観れば、まわりの様子をうかがっているうちに、身の置き方がわかるようになるんだろうなあ。いや、とにかくどこで笑ってどこで泣けばいいのかわからないのです。だから、ドップリ漬かれない。だいたい生徒は瀬奈じゅんのエリザベートが可愛い!と言うが、ぜんぜんそう思えない…まだまだだな、オレ。
「エリザベート」はけっこう人気のある演目だそうで、いろいろなキャスティングの歴代舞台を比較したりすると、面白いそうです。それは、わかればきっと面白いだろうなあ。そういう面白さの存在は充分理解できます。もっと経験を積まねば。
でも基本的にはとてもよくできた舞台だったと思います。演出も音楽も良かった。キャストもそれなり。一流のエンターテインメントを堪能しました。他の組のもいずれ貸してもらえるでしょう。勉強します。
さあ、ここからが本日の主食です。エリザベートを観たこと自体はアペタイザー。
この演目の主役は、やはり黄泉の帝王トート。今回は彩輝直が演じます。上のジャケの人ですね。で、トートさんが歌う歌の中に「最後のダンス」というのがあるんですよ。全体の中でもけっこう歌唱力のいる曲だと思います。それでですねえ、私は彩輝さんのこの曲を聴いて、ちょっとアレ?と思ったのです。物足りないなって。
なんと失礼な、シロウトのくせに、とおっしゃる方もいるでしょう。しかし、この曲を初めて聴いた時のインパクトが大きすぎて、彩輝さんの影が薄らいでしまったのでした。
そう、私が初めてこの歌を聴いた時、これを歌っていらしたのは…な、な、なんと、「東儀秀樹」さんなのでした!!2年くらい前ですかね、NHKの金曜ショータイムという番組をたまたま見ていたところ、あの東儀さんが、なんと春野寿美礼さん(花組公演のトート役)の前で、堂々と…いや堂々すぎる、ずうずうしくも…いやずうずうしいにもほどがある、ハッキリ言って尊敬します、でも笑っちゃいます、とにかく大熱唱したのです!うまいヘタは別として、なんじゃこいつ、すさまじい自己陶酔、ナルシシズム、単なる雅楽士ではない!ドラマとか見て、そうは思っていましたが、ここまで笑えるお方とは…。まあ、その番組では、さらにロックを演奏したり、本職の篳篥吹いたり、もうメチャクチャでした。
というわけでして、どうしてもその東儀さまをもう一度見たくなって、ビデオを引っ張り出してきて見てしまったのです。そしたら、やっぱりすさまじかった。完全に彩輝さんの負け。大笑いしつつちょっと感心しちゃいましたね。偉大な勘違い野郎なのか、それとも天才音楽家なのか。紙一重ですわ。
さて、次。このDVDなんですけど、大変なミスを犯してるんですよ。裏ジャケで。左の写真でわかりますかねえ。エリザベートってELISABETHですよね。しかし、よく見ると、というか、よく見なくてもジャケにはERISABETHって書いてあるんですよ。やっちゃっいました。日本人ならではの、とは言え、これは許すべからざるエラーでしょう。いや、よくぞやってくれた、堂々と…いや堂々すぎる。好きです、こういうの。
さらに!さらに!さらに、ダメ押ししてくれました。大丈夫かTCAよ。そのジャケの間違いを指摘すると、正しいジャケが送られてきたのですが、それに添付されてきた詫び状、そこでまた信じられない、まさに信じられない間違いが起きていたのです。
ごらんください。もう説明の必要はありません。所存が所在になることが、まずあり得ません。手書きじゃないんだから。そして「で」が抜ける。もう狙ったとしか思えない内容です。笑って許すにもちょっと限度があります。
と、こんな具合に、とっても濃〜い時間を過ごさせていただきました。ヅカってやっぱり異次元ですね。ふ〜。
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