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2005.05.11

『よみがえるカリスマ平田篤胤』 荒俣宏・米田勝安 (論創社)

4846001814 最近の、私の師匠は平田篤胤さんですね。平田篤胤というと、歴史の教科書なんかでは、単に国学者として紹介されてますよね。一方で、日本の右傾化のタネをまいた張本人みたいに言われることもあります。残念なことです。
 実際には、国学はもちろん、神道、仏教、儒教、道教、神仙道、キリスト教、天文学、暦学、地理学、医学、蘭学、物理学、兵学、易学、ラテン語、オランダ語、英語、神代学、哲学、妖怪学、霊学…、とにかくルネッサンスの天才顔負けのマルチぶりなんですよね。それでいて、それぞれの分野の研究が一級レベル。頑固な反面、人々に愛される一面もあったりして、もうホントに尊敬します。
 私と平田篤胤との出会いは、神代文字を通じてでした。神代文字なんて書くと、ああトンデモかあ、と思われそうなのですが、そう、何度も書いたように私はトンデモです。
 開き直ってるわけではありませんよ。トンデモを単なるトンデモとして排除できないタチなのです。そういう性格なんですな。これは遺伝だったようです。最近知りました
 ちなみに、神代文字については、私は完全に存在したという立場に立っています。理由を述べると長くなりますから、ここには書きません。ただ、神代文字否定の根拠の一つとされてきた「上代特殊仮名遣い」論が、最近になってかなり揺らいできていることは、私にとって楽しい傾向です。
 さあ、そんな神代文字の存在を頑なに信じ、その点についてだけは、尊敬する師匠と真っ向から意見を異にした男、それが平田篤胤です。その師匠とは言うまでもなく、あのカリスマ本居宣長センセーです。あの人に歯向かうなんて…怖くてできません。ま、その時には師匠はもう亡くなってたんですが。息子さんとやり合ったのかな。
 この本は、そんな篤胤さんの業績と人となりについて、篤胤のご子孫であられる米田勝安さん(この方もカリスマですね)と、現代の篤胤(?)であられる荒俣宏さんとが対談する本です。対談ですし、篤胤シンパのお二人によるものですから、当然楽しくエキサイティングです。客観的、中立的とは言えませんが、これから篤胤ファンになってもいいな、と思う人にとっては、格好の入門書となるでしょう。
 お二人は、篤胤こそ21世紀によみがえるべきだ、彼こそカリスマだ、と述べておられますが、私も完全に賛同します。エネルギッシュで集中力があり、こだわりつつ自由…あれ?やっぱり、これって、もしかして…、オ・タ・ク?
 今気づきました。まじめに。やっぱりなあ。これからはオタクの時代、というより、オタクの復権の時代なのです。

Amazon よみがえるカリスマ平田篤胤

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