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2005.05.09

『e名刺.com』(名刺交換サイト)

azxs 大学時代の悪友がかかわっているサイトです。なかなか面白そうなのでおススメします。
 名刺という文化は、日本独特のものです。まあ、欧米にも calling card とか visiting card とかありますけど、あれは文化とまでは言えませんね。単なる事務的な道具の一つです。callingとかvisitingのためのメモですからね。
 日本の名刺には魂が宿っています。言霊でしょうか。だから、名刺交換は儀式になります。まさに名刺は「いただく」ものなのです。名刺をぞんざいに扱うことは、その本人をぞんざいに扱うことになります。
 1枚の名刺が、社運を、また個人の人生を変えるということはよくあります。だから、名刺には「魂」がこもります。そういう意味では、符札に近いものとも言えるでしょう。
 高度情報社会になっても、名刺はその霊力を失いません。機能だけを追求するのなら、CD-ROMやフラッシュメモリーでもいいわけですが、実際には、今日も何十万枚もの古典的なメディアが交換され、そしてその数だけ儀式も執り行われているわけです。面白いですね。
 そうした日本人の心情は、名刺を名紙と書かないことにも表れているように思います。本家中国ではすでに名片と書くようですが、日本では「とがった木片・竹片」という意味の「刺」の字を使います。魂のこもったモノや風習の名を、それこそぞんざいに扱ってこなかった証拠でしょう。
 まあ、そんな蘊蓄はいいとして、名刺ドットコムです。そんな名刺文化と高度情報社会の対立的にも見える関係に、新しくて古い発想を持ち込んだのがこのサイトです。簡単に言うと、名刺をパソコンの画面上に陳列する、その中で気になる名刺はダウンロードできる、というようなサイトです。
 私はこういうハイテクなローテクというか、デジタルなアナログというか、こういうハイブリッドが好きですね。実際、私のサイト不二草紙も、基本的にはディスプレイ上に紙の本を再現することをコンセプトとしています。旧来の風合いを大切にしつつ、検索やリンクという便利な仕掛けを組み込んでいく。違う言い方をすれば、極端を避け中庸をとる、美味しいとこ取り、そんな感じです。
ncv で、e名刺.comですが、名刺という魂のこもった古来のメディアの風合いを、ヴァーチャルとは言え、イメージ名刺としてしっかり扱っているところが素晴らしい。右が見本の画像です。clickしてください。欧米人にはぜったいに理解し得ない妙計ですね。彼らなら、ただ無味乾燥なデータと、せいぜい自分の顔写真くらいを羅列するだけでしょう。
 だいたいがこのサイト、この個人情報保護の大潮流に逆らっているところがすごすぎます。鮭の遡上にも似たパワーを予感させます。なんでわざわざそんなことするの?答えは鮭に聞けばわかります。あえて逆らう価値は貴重です。
 私もいずれは登録しようと思うのですが、はて、自分はどのジャンルに登録すればよろしいやら。ああ、アイデンティティーが揺らぐ…てか、そんなもんない。
 それにしても、今月の新着が素晴らしいですねえ。私の大好きな大日本プロレスのレスラー勢ぞろいぢゃないですかあ。そして、もう一人が占い師。いいですねえ。こういう方々がたくさんお集まりになられますと、楽しい活気のあるサイトになるでしょうね。

e名刺.com

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