『やぎの目絵日記』 林雄司 (アスペクト)
え〜、しばらくマンガで攻めます。なるべく読むように心掛けます。マンガを読まないで来た私の四十の挑戦です。
さて、ウチの学校(の特進棟というところ)では、マンガを読むことが推奨されています。非常に珍しい学校ではないでしょうか。これは、元はと言えば私の発案でして、なんでそんなとんでもないアイデアが出てきたかと言いますと、生徒の、評論や小説、さらには古文、漢文、英語の長文などの読解のスピードと、マンガを読む量&スピードとの間に、明らかな相関関係があると確信したからです。
まあ、簡単に言えば、マンガを集中して早くたくさん読めるヤツらは、文章を読むのも早い、ということです。センター試験なんか、とにかく速読することを要求してきますから、これは大きなポイントです。また、違った言い方をすれば、マンガさえ読まないようなヤツは、本もぜったい読まない、どちらかというとテレビに行ってしまう、ということでもあります。テレビは受験にはほとんど益なしです。たぶん。
そんなことを奨励している国語の先生というのも珍しいと思いますけれど、それ以上に、まず私がマンガをあまり読まないので困ります。これはよくない。冗談じゃねえよ、センセイだって読んでないじゃん!って言われるかもしれません(ほとんどそういうことは考えられませんが)。
てなわけで、私も読まなければ。まずは身近なところから、カミさんのすさまじい読みっぷりを見習わなければ。
今日はまず軽めに、林雄司さんの『やぎの目絵日記』という4コママンガを生徒から借りました。不覚にも30分もかかってしまった。早い生徒なら5分でしょう。ヤツら、コナンでも15分で読んじゃうからなあ。完敗。
さて、感想でも書きましょうか。ものすごく面白かった。いわゆる脱力系なわけですが、なかなか視点が鋭く、脱力しつつ的を射ぬく力を持っていますね。さらっと読んでも楽しいし、深読みも受け入れる、そんな感じですね。世の中の常識やら習慣やらにとらわれない、その新鮮な視座というものに感心しました。まじで。
ところで、へたうまや脱力というのは、シロウトさんの参入を容易にしているように思いがちですが、どちらかというと逆のような気もしますね。特に4コマは。プロっぽくなく、アマチュアをうならせるのは簡単ではありませんからね。限られた表現の中で的を射なくてはならないんですから。俳句みたいなもんでしょう。できそうでできない。
マンガにもいろいろな世界があるようですが、4コマというのは、中でも神経を削る世界でしょう。それも毎日1作ずつとなると、もう想像を絶する修行の様相を呈してくるでしょう。私が毎日こういう記事を書くのとは、ちょっと次元が違う。そういう意味で、今日のこの絵日記にも、脱力の裏にある精進の心が痛々しいほどに感じ取れましたね。かなり勉強になりました。
Amazon やぎの目絵日記
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