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2005.04.05

『ニャンとかしてケロ』 ジャック製菓

nyankero g03
 学校で駄菓子屋さんを開店する話は先日書きました。で、販売する商品の中で一押しなのがコレです。
 味とかなんとかではなく、やはりセンスでしょうな、私の琴線をかきならすのは。う〜む、心乱れる。
 まずネーミング。これはあなどれません。東北弁でしょうか。ジャック製菓は大阪の会社ですが。
 そして、デザイン。猫も蛙もデザイニングが難しいことで昔から有名です。山梨県ロンドン生まれのキティちゃんは、まあ偶然の成功例として、けろけろけろっぴではもう失敗しています。
 特に猫は難しい。熱狂的な蛙好きはあんまりいませんが、熱狂的な猫好きはたくさんいます。ことに黒猫は、基本的に輪郭と目だけで勝負ですので、デザイナー泣かせなのです。その点、ジャック製菓は素晴らしい仕事をしています。ニャン、ケロともに実にバランスの良いデザインです。それも最もシンプルな方法で成功しているわけですから、これは神業。偶然ではありません。
 …と思いきや。
 ジャック製菓の他の製品を調べてビックリ!!会社のサイトがないので、ここでどうぞ。上の方がジャックの製品です。
「吉田屋」さんのサイトより
 やっぱり神業だあ!違う意味で。素晴らしすぎます。
 ネーミングもパッケージデザインも実にシュール。美しささえ感じませんか?もうこうなると、美術と文学の幸福な結婚状態ですな。芸術性を軽く眼下に見下ろす「駄性」とでも言うのでしょうか。こういうものたちが私たちの心を心地よくかき乱すのは事実なのですから、やはり何か命名されて然るべき属性が存在しているのでしょう。
(私はふざけているのではありません。まじめです)
 先ほど、美術と文学と申しましたが、そこにさらに味が加わるわけです。味覚の「駄性」は、駄菓子である時点で、おそらくクリアーしているはずですから、この三者の醸すハーモニーがいかに私たちの心をとらえるか、推して知るべしですね。
 こういった、芸術性と対極にありながらも何らかの魅力を持つ属性について考えてみるというのも、なかなか楽しいものです。つまり、自分にそういうものと共振する何かが存在するということを確認する作業になるのです。
 上の吉田屋さんのサイトにはありませんが、究極の駄的作品はこれでしょう。上の方ね。ちなみにコーラ味だそうです。
「みぞた商店」さんのサイトより
 ほら、あなたも食べてみたくなったでしょ。駄は芸術よりも普遍なり。

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コメント

こんにちは!
日本の子供文化を語る上で、駄菓子は絶対にはずせないものだと思います。
世界に誇れる日本の文化、マンガ、アニメの次は駄菓子かな、などと、ふっと考えてしまいました。
文化といってもB級的なものですが、世の中にはB級好きの人はたくさんいると思います。多分。
駄菓子のなんとなくいかがわしいところが好きです。
記憶が曖昧で、思い違いかもしれませんが、昔、試験管に入った駄菓子があったように思います。名前も知りませんが、試験管に入っているというだけでも不気味で、食べたことがありません。色づかいもなんとなく毒々しっかったような気がします。

投稿: kobayashi | 2005.04.06 20:11

こんにちは。
なるほど、マンガ、アニメ、駄菓子ですか。
どれもサブカルチャーというにはパワフルすぎますね。
そう、B級が文化のベースだと思いますよ。
人間もしょせんB級ばっかりですし。
あとは、とらえ方の問題。
江戸の文化なんて、当時はB級ばっかりでしたが、今ではA級扱いですからね。
日本人はB級を楽しんで、そこに意味を与えるのが得意です。
それこそ日本文化の特長でしょう。おたく万歳!
試験管ゼリーってのもありましたな。串かなんかでつっついて食べたような…。
それこそ化学物質(毒物)をおいしそうに食べてたんでしょう。
素晴らしいB級ですね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2005.04.07 15:05

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